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MINMIがYouTube Space Tokyoでライブ生配信「面白くてベストなエンターテイメントを作ろうと」

2015年08月27日 19:51  リアルサウンド

リアルサウンド

MINMI スペシャル ライブ at YouTube Space Tokyo(撮影=冨田実布)

 8月26日に7枚目のオリジナル・アルバム『EGO』を発表したMINMIが、アルバム発売日当日に前代未聞のインターネット生配信ライブを行った。舞台となったのはYouTube Space Tokyo。コンセプトを『どこでもEGO』と掲げ、己の道を進みゆくMINMIの世界観を世界中へと生配信した。


 本企画は「漠然とした構想は春先にあったんですけど、具体的に動き出したのは8月に入ってから。せっかくアーカイブ映像も残るんだから、自分たちができる限りの、面白くてベストなエンターテイメントを作ろうと思った」という、MINMIをはじめとしたスタッフらの士気のもと準備してきたもの。さらに、先日リニューアルしたばかりのYouTube Space Tokyoでアーティストのライブ配信を行うのは今回のMINMIが初の試み。また、複数ある同スペース内のスタジオすべてを使用してライブを行うアーティストも今回が初めてということで、本番直前の現場には緊張感と高揚感が入り乱れる雰囲気が漂った。


 午後9時、「MINMI、It’s Showtime!」の掛け声とともにライブがスタート。カメラクルーがドアを開け、メイクルームに入るとMINMIの姿が。次期ツアーのテーマでもある仮面を身に付け、「I don’t need your love」をパフォーム。慌ただしく移動し、ダンサーを従えて次のナンバー「ハイビスカス」に。その後は、スタジオに入って前作『BAD』から人気チューン「Monster Summer」へ。このパフォーマンス、生配信を観ている方はびっくりしたはず。スタジオのMINMIはグリーンバックのスクリーンを背景に歌っており、生放送ながらも画面に合成を加え、観ているユーザーには同曲のPVをそのままイメージしたような絵世界が写っていたのだ。残念ながらこちらの映像はアーカイブとして残されておらず、生配信を観たユーザーだけのスペシャル視聴体験となった。


 そして、隣のスタジオへと移動し、今やMINIMIの夏フェス・アンセムとなった「MOVE」ヘ。パフォーマーの門田司を交えて白熱の立ち回りシーンも披露した。その後はガラリと雰囲気を変えて表題曲「EGO」のパフォーマンス。ジャケットと同じ衣装を纏い、六本木の夜景をバックに歌うMINMIはまるでミューズさながら。「EGO」のあとは総勢24名のエキストラが登場し、リード・シングル「ホログラム」へ。”もっともっと遊んで”という曲中のメッセージは、今回のクリエイティヴィティ溢れるライブの様子とリンクするようだ。MINMIもシルバーの衣装に早替えし、「ドキドキしながらやってます!」とMCを挟み「虹色の明日」へと繋ぐ。フィナーレはMINMIの代表曲を大胆にリミックスした「シャナナ☆ (バナナリミックス)」。オーディエンス席には人気Youtuberらも飛び入り参加し、会場はまるで夏フェス級の盛り上がりに! モニターの向こう側まで、その熱気が伝わったことだろう。


 新作『EGO』の世界観を最高のエンターテイメント・ライブに仕上げてくれたMINMI。配信時間内の再生回数は20,000回を超え、ツイッター上でもダイレクトな感想が飛び交った。計7曲をパフォームし、厳選されたセットリストは「現在、フェスへの出演を重ねているなか、皆さんが大好きな曲を選んだ。過去曲も交え、自分の真骨頂的であり、かつ『EGO』ワールドを楽しんでもらえるような」選曲。ライブ終了後は「夏フェスをやりながら、皆さんにご協力いただいてキャストを探したり衣装を準備したりしてきた。(ライブ配信が終わって)多分みんな、泣きそうな感じです」と感慨深い様子で語ってくれた。なお、ライブの模様はアーカイブ映像が残されているので、見逃した方は是非ともチェックしてみてほしい。秋にはいよいよ全国ツアー、そして今年を締めくくる大阪でのカウントダウン・ライブも予定されており、MINMIの『EGO』ワールドはここから本番を迎える。(文=渡辺志保)