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吉祥寺の老舗絵本屋「トムズボックス」が閉店 22年の歴史に幕

2015年08月27日 18:42  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

トムズボックス Image by: Fashionsnap.com
吉祥寺の絵本屋「トムズボックス」が、2015年末をもって閉店する。店主の土井章史氏が自身のSNSで発表。1993年4月のオープン以来、吉祥寺の名所の一つとして知られていたが、22年の歴史に終止符が打たれることになった。

「トムズボックス」が閉店の画像を拡大

 トムズボックスは絵本を専門に取扱い、長新太や井上洋介、片山健、スズキコージ、荒井良二など作家を厳選して作品を販売。小規模ながらギャラリーを併設したユニークな店舗として人気を集めてきた。同店舗の運営のほかに絵本の編集とワークショップなども手掛けている土井章史氏は、「この20年強の間は常にアップアップ右往左往しておりました。お客さんや作家や版元にも多くの迷惑と不義理を重ねてきました。不備が生じてもただただ『すみません』と謝りまくり、その状況をしのいできました」と綴り、限界を感じたこともあって今回の閉店を決めたという。閉店までの4ヶ月間は、同じ空間に構えていたカレルチャペック紅茶店の場所を利用して井上洋介や長新太、たむらしげるらが展覧会を開催する予定。スタッフは全員解散するが、土井章史氏は将来的に絵本の古本屋を出店することも検討しているという。
■トムズボックス所在地:東京都武蔵野市吉祥寺本町2-14-7アクセス:JR/京王井の頭線 吉祥寺駅北口徒歩7分
公式サイト