ロータス買収契約が近いと言われているルノーだが、ベルギーGPの週末にフォース・インディアに過半数株式の取得に関する打診を行っていたことが明らかになった。ルノーのアンバサダーを務めるアラン・プロストは、フォース・インディアに対し、複数のチームと交渉しておりまだ何も決定していないと語ったということだ。
ルノーは、将来のF1活動に関して検討を行っており、今までどおりパワーユニットサプライヤーとして参戦するのか、ワークスチームとして参戦するのか、F1から完全に撤退するのかの選択を行う。レッドブルおよびトロロッソとの現在の契約は今季末までとなっている。
この数週間、ロータス買収が間近とささやかれているが、フォース・インディアのチームプリンシパル、ビジャイ・マルヤは、ルノーから話し合いを求められ、ベルギーGPの土曜に今季に入って2回目の会合を開き、プロストと話をしたと明かした。
「彼らと会話し、まだ決断は下していないと状況の説明を受けた」とマルヤ。
「さらに彼(プロスト)は、株式保有についてどう思うかと尋ねた。少数株主になることを検討する気があるか、そうであれば何を望むかという話だ」
「エンジン供給の話は全くしなかった。コンストラクターになることへの関心、複数のチームと話し合っているということ、私のビジョン、何が可能で何が不可能か、そういうことを話し合った」
「『過半数株式を手放す気はあるか』と聞かれた。私がノーと答えていたら、会話はそこで終わっていただろう」
「実際にオファーを検討する必要があると私は答えた。さらに少数株主の権利の保護についても尋ねた」
「契約について話し合ったわけではない。まだ彼らはプランを決定していないのだ。予備的な話し合いだ」
フォース・インディアの株式は、マルヤ、サハラグループ、モルファミリーの3者が所有している。マルヤは、本格的なオファーがあれば、3者で相談することになるが、彼の意向が認められる可能性が高いと述べている。
レッドブルはこれまで一貫してルノーとの2016年末までの契約を尊重すると述べているが、実際には免責条項を利用して契約を今季末で終えようとしていると考えられている。また、その場合、ルノーに代わるパワーユニットの候補としてはメルセデスが有力だが、メルセデス上層部でもレッドブルへの供給に関しては意見が割れているようだ。