世界ラリークロス選手権(World RX)は21日~23日、ノルウェー・ヘルで第8戦が行われ、ティミー・ハンセン(プジョー208 WRX)が優勝。2位にチームメイトのデイビー・ジャネイ(プジョー208 WRX)が続き、チーム・プジョー・ハンセンがワン・ツーフィニッシュを達成した。
セミ・ファイナル前のヒートでトップタイムを記録したハンセンは、ファイナル進出をかけたセミ・ファイナル1でもトップチェッカーを受け、ファイナルのポールポジションを獲得。前戦カナダ勝者のジャネイが2位に続き、2列目イン側を確保した。
そのほかファイナルには、パー・グンナー・アンダーソン(フォルクスワーゲン・ポロWRX)、アレックス・ダニエルソン(アウディS3)、ロビン・ラールソン(アウディA1)、セミ・ファイナル2でマシンが1回転するクラッシュを起こしたティマール・ティマラヤノフ(フォード・フィエスタST)が進出している。
昨年より5000人多い、1万9000人の観客が見守るなかスタートしたファイナルでは、ポールシッターのハンセンがスタートダッシュを決め、トップを維持したまま1コーナーをクリア。2番手スタートのアンダーソンがオープニングラップでジョーカーラップを走行したため、ジャネイが2番手に浮上し、チーム・プジョー・ハンセンがワン・ツー体勢を築いていく。
その後トップを走るハンセンは、2番手ジャネイがジョーカーラップでマシンにダメージを負ったこともあり、リードを拡大。そのまま1度もポジションを譲ることなく、トップチェッカーを受け、今季2勝目を飾った。マシンにダメージを負ってしまったジャネイだったが、その後も後続を寄せ付けない粘りの走りをみせ、2位を獲得。2戦連続で表彰台を獲得している。3位にはラールソンが入っている。
2014年のシリーズ第10戦イタリアから10戦ぶりに勝利を挙げたハンセンは「ようやく2勝目を挙げることができたよ! この瞬間を待ち望んでいたんだ」とコメントしている。
「この週末、マシンは飛ぶように速かった。プジョー208を楽しんでドライブすることができたよ。チームの戦略はヒートから安定していたし、タイヤ選択も素晴らしかった」
「チームはラウンドを戦うたびに強くなっている。次のロエアックは僕の好きなコースのひとつだし、プジョーとデイビー(・ジャネイ)のホームであるフランスでの大会だ。今から走るのが待ち遠しいよ」
第7戦カナダでファイナル進出を逃したポイントリーダーのペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)は、今回もセミ・ファイナル2でクラッシュがあり、2戦連続でファイナル進出を逃している。
World RX第9戦は9月4~6日にフランス・ロエアックで行われる。