工場の仕事の中には、同じ単純作業を一日中繰り返すものもある。いちいち考えなくていいから楽という人もいるが、退屈で耐えられないという人も。慣れるまでは「いつまでこれが続くのか」と気が滅入ってしまうらしい。
8月24日に2ちゃんねるに登場したスレッドでも、同じような悩みが寄せられていた。7年間ニート状態だったスレ主は、一念発起し派遣スタッフとして工場で働き出した。仕事は「ひたすら運ばれてくる車の部品をざっと検査して箱詰め」というもの。
一日中立ちっぱなしなので「足痛いわ腰痛いわ…」と嘆いているが、体力的な辛さはまだマシ。「単純作業が永遠に続いてて特に精神的につらい」「まだ3週間だけど発狂しそう」と弱音を吐いている。
「俺は何をやっているんだ」という自問自答が沸き起こる
これに対し、工場勤務経験者から多数のコメントがあがっている。スレ主と同様に単純作業が苦しく、耐えられずに辞めたという人もいた。
「俺もただひたすらネジが入った箱をダンボールに詰める仕事してたけど、2ヶ月でやめた」
単純作業をしていると、どうしても「俺は何をやっているんだろう」という自問自答が始まってしまうようだ。長時間労働となる職場も珍しくなく、「12時間拘束のとこ行ってたけど3か月と持たんかった」という投稿もあった。
それでは、単純作業を長く続けられる人はどうしているのか。同じ仕事が続くと考えると辛くなるが、「いつまで働くのかという期限を決めて割り切る」という考え方を勧める人が多い。ある人は、
「長期的には一年がんばったら辞めて、手当てを貰いながら職業訓練でも受けようと考えて耐えてた」
と書いている。時間的な期限のほか「お金を貯める」といった目標を設け、終わりを決めれば乗り切れるという人もいた。
効率を極めれば単純作業も楽しくなる?
このほか、作業をしながら「仕事と全く違うことを考える」という案もあった。作業に慣れるまでは難しいが、少し経験を積めば「体が自動的に動くように」なるので、仕事をしながら好きなことを考えられるようになるという。
少し変わったところでは「歌いながら仕事してる」という人もいたが、一緒に作業をしている人からは迷惑がられそうではある。周囲に同僚がいないか、音量は適切かといったことに気をつける必要があるだろう。
工夫を重ねて作業効率を極め、「千手観音になったつもりで手をスバスバ動かしてるとだんだん楽しくなってくるよ」というアイデアも出ていた。確かに単純労働そのものを楽しめるようになれば苦痛はなくなる。工場以外の「つらい仕事」でも応用が効きそうだ。
あわせてよみたい:anが「ニートによるニートのためのプロジェクト」始動