クローバーラボは、大阪市に本社を置くソーシャルゲームの開発と運営を行う会社。2009年7月に設立し、社員50人、平均年齢28歳という若い人材が集まり、App StoreやGoogle Playでゲームを配信している。
「社員がつくる、チームベンチャー」を企業理念に掲げ、50人の社員が仕切りのないワンフロアで、部署や職種の垣根を越えてアイデアを出し合っているという。会社の内情について広報の林奈奈さんにレポートしてもらった。
代表作「ゆるドラシル」はゆるいキャラの本格ゲーム
当社は、スマホ向けオリジナルゲームアプリの企画・開発・運営を事業の柱としています。代表作は北欧神話が舞台の「ゆるドラシル」というゲーム。神話の神や英雄たちがゆるくポップに描かれている点が特徴で、この4月でリリース1周年を迎えました。
戦争と死の神オーディンは「おでん」と書かれたタンクトップを着て、虫取り網を持っています。主神なのに「はたらきたくない」が口癖。雷神トールは「とおる」と書いた海パンをはき、マッチョで天然なキャラになっています。
キャラクターの会話にはツッコミやボケなど、大阪の会社ならではの漫才的なネタが満載。それでいて攻撃コマンドなどを選択して戦略的にゲームを進める必要があり、ゆるくない本格的RPGの作りになっていると自負しています。
ゲームのイラストやプログラミング、シナリオなどを社外に外注する会社が多い中、当社はすべての工程を自社で完結できるようにしています。「自分たちで良いと思ったものを細かいところまでスピーディに作りこめる」のがメリット。年齢や経験、職種にこだわらずアイデアを出しあってサービスの方針を決めています。
現在、年内リリースに向けて「WANDER CROWN-七つの大陸と忘れられた島国」というスマホ向けゲームアプリを開発中。キャラクターボイスに戸松遙さんや若本規夫さん、小山力也さんなど豪華声優陣を招き、ゲームシステム以外でもこだわっています。
「社内バー」にはビールサーバーを完備
クローバーラボでは、60歳の定年時に1000万円を支給する退職金制度を設けています。この制度は縁あって入社した人には長く勤めてもらいたいという考えに基づき、15人の従業員でウェブやアプリの下請けをしていた設立2年目から設けられているものです。
居心地の良い環境でいきいき働けるよう「フリードリンク制度」とし、書籍購入制度や親睦会・サークル活動補助制度のほか、会社に近くに引っ越した際の家賃などを補助する「ご近所手当」も設けています。どうしても眠いときに仮眠に使える「布団付の畳部屋」や、大型テレビに歴代ゲーム機を置いて皆が遊べる「休憩スペース」もあります。
特に自慢なのが、ビールサーバー完備の本格的な「社内バー」。代表の小山力也がマスターとなり、お酒や料理をふるまう「小山バー」というイベントも開催され、社長が社員一人ひとりと触れ合う機会をもつ機会になっています。
広報の私も、学生時代のバーテンダ経験を活かし、「かえる汁」というオリジナルのカクテルでお客様をもてなしています。レシピはメロンやグリーンバナナのリキュールにジンジャーエール、そこにオレンジまたはレモンを入れて混ぜるだけです。名前の由来は、当社マスコットの「クボちゃん」というカエルのキャラクターです。
「100人・100億・100年企業」に向け仲間を募集中
社員の平均年齢が約28歳と若く、ひとり暮らしの独身者も多いのですが、CCO(チーフ・クッキング・おじさん)と称する料理好きな男性社員たちが週に数回バーで料理をふるまっており、社員が一緒に夕食を取る風景が当たり前になっています。
プライベートで旅行や映画に出かけたり、社員の家族を招いてバーベキューを行ったりすることもある和気藹々とした環境です。社長室もデスク間の敷居もなく、全ての社員がワンフロアで働いているのでコミュニケーションも盛んです。
当社のミッションは「100人・100億・100年企業」。その仲間を探すのが大きな課題です。今後は社内バーを開放し、就職活動中の方や同じクリエイターの方々と触れ合えるイベントや勉強会などを開催していく予定です。是非、クローバーラボに「かえる汁」を飲みに来てください!
【プロフィール】クローバーラボ株式会社 広報・採用担当:林 奈奈1987年生まれ。京都府出身。米国の大学で2年過ごし製造業の国際営業を経験後、同社に2013年入社。経理を経て、広報と採用を担当。ベンチャー企業の魅力を日々PRする「なでしこ広報会」(主宰:栗田朋一・東京PRアカデミー代表)に参加している。