8月21日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)では、作家で炎上男の百田尚樹氏をゲストに迎え、今年に入って起きた主な炎上ニュースを取り上げた。炎上ネタは、
・新国立競技場を「生ガキみたいで嫌だった」と責任逃れをした森喜朗氏
・グラビア写真集を出版した上西小百合議員
・手記「絶歌」を出版した神戸連続児童殺傷事件の加害者
・「お盆に旅行するのはバカ」発言をした堀江貴文氏
などいくつかあったが、出演者全員一致で「一番ひどい」としたのが、「キモい」を理由にアニヲタの男性へ痴漢冤罪を着せさせた女性だった。(文:みゆくらけん)
ネットでは「ネタ」説が濃厚だけれども
この女性は、たまたま電車に乗り合わせた男性がアニメのキーホルダーを多数付けていたことで「オタクだ、キモい」とし、痴漢にでっちあげたのだという。この女性はツイッターにその時の様子をこう書き込みしていた。
「今日電車でアニメのキーホルダーじゃらじゃらつけたきもいおっさんがいたから思わず『痴漢です!』って叫んじゃった(笑)ポリに連行されてったんはさすがに笑った(笑) まあきもさでいったら余裕で痴漢以上だしいいことしたわ。社会貢献した~」
最悪である。何が「社会貢献した」だよ。これには百田氏も「これはひどい。犯罪ですからね。痴漢冤罪でやられて刑務所入った人、何人もいるっていう話やからね。電車怖い。もっとひどいのになってくると何人か組んでやりますからね」と発言した。
コメンテーターの中尾ミエも「男の人可哀想よねー。言われちゃったらどうしようもないでしょう」「(冤罪を恐れて)絶対電車に乗らないっていう男性もいる」と男性に同情していた。
ただしこの事件は受けを狙った「ネタ」であって、本当にあったことではないという見方がネットでは濃厚だ。なおその後、投稿者は自宅を特定されてネットにさらされたため、ツイッターのアカウントを凍結してしまった。
「痴漢リスク」減らすため早起きして通勤する男性も
この件の真偽はともかく、私も最近、ある男性会社員の話を聞いた。彼は朝の通勤電車で痴漢冤罪を着せられるのを避けるために、本来は特急に乗りたいところをわざわざ早起きして、普通電車に乗って通勤しているのだという。
少しでも混雑を避けてリスクを減らす、と彼は言うが、世の男性らがそこまで気を使っていることに胸が痛んだ。さぁ今から仕事!という気合いの必要な朝一番から、毎日「痴漢にでっちあげられないようにしなきゃ」と気をまわさねばならないなんて、本当に世知辛い世の中である。
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