世界ラリー選手権(WRC)第9戦ドイツは23日、SS18~21のデイ3が行われ、初日から首位をキープしていたセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が優勝。WRC通算30勝目を挙げるとともに、フォルクスワーゲンに母国ラリー初優勝をもたらした。
■フォルクスワーゲン・モータスポーツ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)
セバスチャン・オジェ/総合1位
この勝利は本当に嬉しいよ! チームがずっと待ち望んでいた勝利をもたらすことができて、僕もコドライバーのジュリアン(・イングラシア)も誇りに感じている。
チームの誰もが、ドライバーとコドライバーが全力で仕事ができるよう、努力をしてくれた。この勝利は彼らに対する、僕たちなりの“ありがとう”だよ。
チーム代表のヨースト・カピトはスタート前に、昨年僕たちがフォルクスワーゲンのチェアマン、ヴィンターコルン氏に約束したことを思い出させてくれたから、モチベーションが最高潮まで高まった。
最終日は、マシンを無事にゴールまで運ぶことだけ考えていた。この目標を達成できただけでなく、表彰台もフォルクスワーゲンで独占することができた。本当に最高の気分だよ!
ヤリ-マティ・ラトバラ/総合2位
フォルクスワーゲンとチームにとって、素晴らしい日になったね! ワン・ツー・スリーフィニッシュを達成したことで、過去2年間の悪い結果を払拭できたと思っている。誰もがプレッシャーと闘いながら、勝利を目指して懸命に働いていたから、チームの全員を賞賛したい。
個人的にも、総合2位という結果に満足している。路面がダスティな部分もあったけれど、やはりラリー・ドイチェランドはフィンランドドライバーの好みに合わないターマックイベントなんだ。できることなら、前戦に続き勝利を収めたかったけれど、チームメイトのセバスチャン・オジェは週末を通して、とにかく速かった。
ドライバーズランキングで、3番手とのポイント差を広げ、2番手の地位を盤石にすることができた。なにが起きてもシーズンの残りも全力でプッシュしてつもりだよ。
アンドレアス・ミケルセン/総合3位
フォルクスワーゲンにとって、この勝利は最高のリザルトだと思う。サービスパークで待っているファンも喜んでくれていたよ。チームの誰もが1番勝利したいと願っていたのがドイツだったんだ。本当に素晴らしい結果を残すことができて、これまでラリー・ドイチェランドで記録してきた悪いイメージを吹き飛ばすことができたと思うし、その一役を担うことができて最高の気分だ。
金曜日にスタートダッシュを決めた後は、セーフティリードを築いて3番手に留まることができた。残りの2日間は不必要なリスクを避け、ポジションを維持することだけを考えていたよ。
エキサイティングなラリーではなかったけれど、波乱の起きないラリー・ドイチェランドを望んでいたんだ。
■ヒュンダイ・モータースポーツ(ヒュンダイi20 WRC)
ダニ・ソルド/総合4位
僕にとっては、ポジティブな週末だった。総合4位という結果には満足しているよ。マシンはドライブしやすかったけれど、これ以上のポジションは狙えなかったと思う。
僕とティエリー(・ヌービル)はトップ5でラリーを走りきり、選手権で重要なポイントを獲得するという明確な目標があった。だから最終日は、落ち着いてドライビングするよう心掛けたよ。その結果として、母国イベントでランキング2番手を取り戻すことができたんだ。
ティエリー・ヌービル/総合5位
ドイツでの週末には、おおむね満足している。最終日の目標は、トップ5で無事にフィニッシュすることだったし、困難なく達成することができた。
ダニ(・ソルド)との4番手争いは楽しかったよ。僕が上手くリズムを掴めなかったステージで、ダニは完璧な走りをしていて、そこで差が生まれてしまったね。
選手権ランキングでも貴重なポイントを獲得できた。次のラリーでも結果を出して、このポジションを守りきれるようにしたい。
■シトロエン・トタル・アブダビWRT(シトロエンDS3 WRC)
クリス・ミーク/総合12位
好成績を残す可能性は、デイ1のミスで消えてしまった。だから、新たにモチベーションを上げる要素を探す必要があった。
最終のパワーステージでは、走行中に手ごたえを感じてプッシュすることにしたんだ。なんとかボーナスポイントを獲得できたけれど、それ以外は失望的な週末だった。
特に誰もが初めて走ることになるツール・ド・コルスなど、残り少ないターマックラリーで、ひとつのミスもしないよう注意を払いながら、好結果を出したいと思っているよ。