世界ラリー選手権(WRC)第9戦ドイツは23日、SS18~21のデイ3が行われ、初日から首位をキープしていたセバスチャン・オジェ(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)が優勝。WRC通算30勝目を挙げるとともに、フォルクスワーゲンに母国ラリー初優勝をもたらした。
デイ2に2番手ラトバラとのギャップを33.8秒まで広げることに成功したオジェは、デイ3でリスクを避ける走りに徹する。前日、「ポジションを維持することに注力する」と語ったラトバラは、SS19とSS21を制したものの順位は変わらず。オジェが23秒のギャップを保ち、フォルクスワーゲンに母国WRCラウンド初優勝をもたらした。
アンドレアス・ミケルセン(フォルクスワーゲン・ポロR WRC)とダニ・ソルド(ヒュンダイi20 WRC)による3位争いは、SS19でソルドがステージ2位を獲得しギャップを大きく縮めたが、ミケルセンがリードを守りきり総合3位を獲得。フォルクスワーゲンの母国での表彰台独占に貢献した。
昨年のラリー・ドイチェランドで優勝したティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20 WRC)は、マシンのアンダーステアに苦しみ総合5位でフィニッシュ。総合6位はフォルクスワーゲン勢以外で唯一ステージを制覇したエルフィン・エバンス(フォード・フィエスタRS WRC)が獲得している。
ポイントランキングでヒュンダイと順位を争うシトロエン勢は、マッズ・オストベルグ(シトロエンDS3 WRC)が総合7位を獲得。来季シートが危ぶまれているクリス・ミークはデイ1のタイムロスが響き総合12位に終わったが、パワーステージでステージ2位に入り、貴重な追加ポイントを獲得している。
WRC第10戦オーストラリアは9月10~13日に行われる。