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悲鳴?硬直?話題の『ごきぶり展』に行ってきた

2015年08月24日 15:01  おたくま経済新聞

おたくま経済新聞

悲鳴?硬直?話題の『ごきぶり展』に行ってきた

夏休みもいよいよ終盤。のこり10日を切り、最後の思い出にどこかに出かけようと考えている方も多いのではないでしょうか。
ということで、この夏話題沸騰中(?)の我らが人類の天敵・Gの特別展に行ってきましたよ!


※注意:本稿ではゴキブリについて紹介しています。苦手な方はご注意ください。


【元の記事はこちら】


開催している『周南市立徳山動物園』は山口県周南市にあるローカルな動物園。1960年開園で、JR徳山駅から車で約5分程の距離にあり、駅からはバスも出ているので観光客でも交通には不便がない場所に位置しています。


徳山動物園では飼育動物数が120種471点(2015年2月末現在)、敷地も約5ヘクタールと、規模としては決して大きくないのですが、だからこそ無理なく動物園全体を廻ることができ、学校や子ども会などのレクリエーションの場としても利用される地域の動物園としての確固たる地位が保たれています。
また、マスコットはゾウをモチーフにしていますが、実は童謡「ぞうさん」の作詞で有名なまど・みちおさんの出身が周南市ということで、動物園のマスコットはもちろんのこと、駅の発着メロディーとしても利用されるほどのゾウに愛着をもつ街でもあります。



有名な動物といえば、困ったポーズで人気になったことで有名なマレーグマのツヨシくん。
あまりご機嫌がよくなかったのか残念ながら人気のポーズを見ることはできませんでしたが、園内の広場にはツヨシくんをモチーフにした装飾などもあり心を和ませてくれます。


ではお待ちかねのGの特別企画展のご紹介です。


特別企画展「ごきぶり展」は、正面入口から最も奥、第2駐車場から入ってすぐのエリアにあります。
建物は2階構造のような形になっていて、建物の下が授乳室を持つ休憩スペースになっています。入口は坂を上がったところにありますが最初はちょっと迷うかもしれませんので、訪れる際は時間に余裕を持っておくと良いでしょう。おそらくゆっくり動物たちを順路通りに見ていけば迷わないかな?


入口では、明らかに目張りされた怪しげな雰囲気の自動ドア…。そして右手を見るとあのチラシが天井から床までこれまでか!とビッシリ貼り付けられ、明らかに恐怖心を煽っています。


自動ドアを開くと順路案内がありますが、順路案内に壁の装飾と全てG!G!G!G!(もちろんホンモノではありません)
順路案内通りにいけば、さらに壁にもビッシリと巨大なGが居る始末。オソロシイ……。
ただし展示内容そのものはゴキブリの歴史や役割、日本以外でのゴキブリの扱われ方や呼び名などの紹介など学術的な観点からの解説がしっかりしていて実に読み応えがあります。



世界中から集めたゴキブリのホンモノの展示があるのも魅力のひとつ。
カサコソ活発に動く日本のアレ以外にも、ゆっくりとした動きで木の分解を行うゴキブリ、土の中に隠れて出てこないゴキブリ、成虫でも小さいゴキブリなど、10点強の展示があります。
じっくり眺めていると、活発に動き回っているのはいつものアレことクロゴキブリ。海外のゴキブリを中心に、とてもおとなしくどこにいるか見つけることすら難しいほどでした。



この特別企画展では、「ゴキブリとのふれあい体験」と「ゴキブリレース」の2つのふれあい企画が行われています。ふれあい体験は毎日4~5回、ゴキブリレースは土日祝各1回のみの開催。
訪れたのは平日ということでゴキブリレースはありませんでしたが、ふれあい体験には参加することができました。


みていただくと分かるとおり、実はこのゴキブリは、普段目にするアレ(クロゴキブリ)とは大きさや雰囲気が違います。
マダガスカルオオゴキブリというマダガスカルの屋外に生息する種類で、乗っている場所が安定していればほとんど動かず、普段もゆっくりしか動かないとのこと。不安定になればゴソゴソ動き始めるので乗せるときには注意して欲しいということでした。
ちなみにケース内にはふれあい体験用のマダガスカルオオゴキブリがたくさんいましたが、幼虫がたくさんおり、この特別企画展の間に大きく成長していっているらしいとのことでした。初期に訪れた方も再度訪れても楽しめるかも知れません。


このほか、「巨大ゴキブリほいほい」や撮影用の衣装、顔出しパネルなど、記念撮影スポットもバッチリ。
土日祝には謎のマスコット「ゴキブリキング」も出現するぞ!



ちなみに、この特別企画展のチラシにあるゴキブリは「クロゴキブリ」。よく見かける一般的なアレですが、こいつらが展示の中では一番活発で、卑猥な(?)動きをしている姿を見せてもらいました。


残り少ない夏休み。この夏の思い出のひとつにぜひいかが?
「ごきぶり展」は8月31日(月)までの開催です。開園時間は、ごきぶり展は16:30まで、動物園自体も17:00までですが、29日(土)は夜間開園日になっていて、ごきぶり展が20:30まで、動物園は21:00まで開園しているそう。夜の動物園も楽しめますよ。


■山口県周南市立徳山動物園
山口県周南市大字徳山5846
0834-22-8640


【入園料】
大人 410円
大人(年間パスポート) 1,020円
小人(小中高) 100円 ※周南市内の学校に通学中の場合は無料
幼児(未就学児) 無料


(取材:y3sei)