坂本龍一とうないぐみによるチャリティーシングル『弥勒世果報 - undercooled』が、10月7日にリリースされる。
うないぐみは、坂本のアルバム『NEO GEO』『BEAUTY』などに参加している古謝美佐子を中心に、2014年に結成された女性4人組の沖縄民謡グループ。
『弥勒世果報 - undercooled』のタイトル曲は、アメリカ同時多発テロ事件やイラク戦争を背景に、「もっと冷静になろう」というメッセージを込めた坂本の楽曲“undercooled”のカバー曲となり、うないぐみが同曲に沖縄語の歌詞をつけて歌いたい、と坂本に依頼したことから今回のコラボレーションが実現した。昨年から歌と三線の録音が行われ、坂本の病気による中断を経て、今夏に完成したという。
タイトルの「弥勒世果報」は、「弥勒神がもたらす理想的な平和で豊かな世の中」を意味する沖縄古来の信仰からとられており、沖縄語の歌詞は自然賛美、戦争の哀れさ、弥勒世果報への願いが歌われている。また、間奏にはUAと子どもたちが「つぶやき」で参加。アートワークには、同作の趣旨に賛同したCoccoが提供した絵が使用されている。なお、同曲の売上から手数料や諸経費を差し引いたアーティストの収入の全ては、沖縄・辺野古新基地建設の反対運動のために設立された辺野古基金に寄付される。