多田かおるの漫画『イタズラなKiss』が映画化。2016年秋に公開されることがわかった。
『イタズラなKiss』は、1990年から『別冊マーガレット』で連載された少女漫画。落ちこぼれの女子高生・相原琴子と、スポーツ万能の秀才・入江直樹の恋愛模様を描いた作品だ。原作は多田の急逝により、未完のまま1999年3月号で連載が終了したが、1996年に柏原崇、佐藤藍子が出演したドラマ版が放送された後、台湾、韓国でもドラマ化。2013年には新たに未来穂香と古川雄輝のダブル主演による連続ドラマ『イタズラなKiss~Love in TOKYO』が放送された。
初の映画化となる今回、女子生徒の憧れの的・入江役を演じるのは映画初主演となる佐藤寛太(劇団EXILE)。勉強は苦手だが、友達思いで明るい性格の琴子役を新人の美沙玲奈が演じる。さらに、琴子の父役に陣内孝則、入江の父役に石塚英彦、母役に石田ひかりがキャスティングされているほか、大倉士門、山口乃々華(E-girls)も出演する。
メガホンを取るのは、原作者・多田かおるの生前から多田や夫の西川茂と親交を深めていたという溝口稔。溝口は、原作の続きを映像化して物語を完結させた2008年放送のアニメ版でも企画に携わり、以降の関連作品にプロデューサーや脚本監修、脚本家として参加している。今回の作品では、多田が漫画では発表しなかったエピソードも含めて脚本化したという。
■佐藤寛太(劇団EXILE)のコメント
主演と聞いた時、最初はあまり実感がなかったのですが、徐々にイタキスの世界を知っていくうちに、作者である多田かおる先生の想いが詰まっている原作が大好きになり、入江直樹という役を自分が演じる事が出来るという実感と共に、自分だったらどう演じられるのだろうと、いつの間にか挑戦心がわいてきました。
初めての映画出演で、初の主演を演じさせて頂けるという事でプレッシャーはありますが、今の自分に出来る限り全身全霊で入江直樹を演じさせて頂きます。
映画ならではの世界観で、また新たなイタズラなkissを皆さんにお届けできるよう、そして末長く愛していただける作品を完成させる事ができるように頑張ります!
■美沙玲奈のコメント
正直びっくりしました。この作品には、本当に沢山のファンの方々がおり、まだまだ新人である私なんかが抜擢されて本当に幸せです!意気込みは、イタズラなkissは、昔からある人気の漫画で日本でも海外でも実写化されているので、映画版の新しい琴子を楽しんで頂けるように頑張ります!役作りとしては、まずはテンションですね。琴子の明るく元気な性格を出すためにボイトレから始めて、アニメやドラマ、漫画を読んで雰囲気を掴みつつ、日頃からテンション高めに過ごすようにしました。そして髪型は、原作の琴子に近づけるために前髪を作りました。服も琴子が着てそうなものを毎日着ていました!原作に忠実にしっかり琴子の気持ちを理解して、精一杯、琴子を演じようと思います。素敵なキャストの方々とスタッフさんに囲まれてドキドキしていますが、精一杯、琴子になります!よろしくお願いします!!
■溝口稔監督のコメント
「イタキス」の魅力と言えば、ドジだけどポジティブで何事もあきらめないヒロインの琴子と、勉強、スポーツなんでもできる天才なのに、感情を表現することだけは苦手で、自ずと琴子に対して「ツンデレ」になってしまう直樹のキャラクターにあります。この二人の物語は日本のみならずアジアをはじめとした世界各国で大ヒット!改めて“イタキス”という永遠の乙女のバイブルが世界中で愛され続けているのを感じます。今回、この大ヒット作品を新しいキャストで映画化するにあたり、多田かおる先生が漫画では発表しなかったエピソードを含めて脚本化しました。ドラマとはひと味もふた味も違う、映画ならではの表現で、琴子と直樹の、ホットなラブストーリーをお届けします。