スーパーフォーミュラ第4戦もてぎで、中盤まで3番手を走行しながらピット作業時にタイムロスして後退、最後は最終周にグラベルに捕まってしまい、チェッカーを受けないままレースを終えることとなった小林可夢偉(※17位完走扱い)。初の予選トップ3獲得の土曜日から一転、残念な結末となったが、可夢偉は自身の決勝レースを次のように振り返った。
「最後は、ナレイン(カーティケヤン)選手がヘロヘロになっていて、伊沢(拓也)選手が抜きにいこうとしていたんです。僕はその内側に入って抜こうとして、3台並ぶような状態になったのですが、伊沢選手と接触し、スピンしてしまいました。それで、“亀”になってしまったと。まあでも、ポイントもあまり関係なかったので……」
「(ピットでロスしていなかった場合は)JP.デ・オリベイラ選手の後ろだったかもしれないですが、僕の方がタイヤとしては全然良いという感覚がありましたし、オリベイラ選手も最後は1分37秒台とかで走っていたみたいなので、結果的に抜くことができていたと思います」
「ピットでのタイムロスについては、レースなのでこればっかりは僕がどうすることもできませんが、チームのみんなにはもう一回頑張ってもらって、こういったことがないようにしてほしいなと思います。モータースポーツでは、特にこういうカテゴリーになるとひとりでは勝てません。ただ、今回はそれが結果として出てしまいました。残念ながら3位を落としてしまったとは思いますが、まだ今シーズンが終わってしまったわけではないですから」
「レースペースとしては、良いレベルにきているのは間違いないですし、このコースで(燃料が)重い状態で走ったのも朝からなので、その中でなんとかうまくやれていた部分はあると思います。あとコンマ1~2秒速いクルマを作れたら、多分トップで戦えるのだろうなという感覚はあるので、そこにどうやってもっていくかですね。今回はコースがよく分からない状態でしたが、それでもここまで展開を作れたので、今後オートポリスとSUGOが続きますが、ポジティブに自信をもって、ちゃんとクルマさえ作れたら結果は出るという気持ちで臨みたいと思います」