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マクラーレン・ホンダ、合計105グリッド降格が決定

2015年08月23日 05:20  AUTOSPORT web

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マクラーレン・ホンダ
マクラーレン・ホンダは、今週末2度目となるパワーユニットのエレメント交換を行い、フェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンに科せられる降格ペナルティの合計が最終的に105グリッドに及んだことが明らかになった。

 ホンダは、今週末のベルギーGPを前に3トークンを使用したパワーユニットのアップグレードを行い、初日に実施した1度目のエレメント交換でアロンソに7基目のICEとターボチャージャー、MGU-H、さらに6つめのMGU-KとCEを投入。それによりアロンソは合計30グリッドの降格ペナルティを科せられた。

 また、チームメイトのジェンソン・バトンも8つめのターボチャージャーとMGU-H、7つめのICEとMGU-Kを使用したため、こちらも合計25グリッドの降格ペナルティを受けている。

 だが、土曜日に明らかになった2度目の交換では、両ドライバーに8基目のICEが投入されたほか、アロンソは8つめのターボチャージャーとMGU-H、7つめのMGU-Kを新たに使用。バトンも9つめのターボチャージャーとMGU-H、ならびに8つめのMGU-Kを使用することになったため、ふたり合わせた降格グリッドの合計が105(アロンソ55グリッド、バトン50グリッド)という記録的な数字に達することが分かった。

 ただ、未消化分のグリッド降格をレース中のタイムペナルティで補うという規定は先月廃止されたため、予選17番手のバトンと18番手のアロンソは、それぞれ2グリッドの降格による最後列スタートで済み、次のイタリアGP以降に関してはペナルティなく2基のエンジンを使用できるとチームは見積もっている。

 なお、今回の予選でトップ5を独占したメルセデス陣営は、ベルギーGPを前にほとんどのパワーユニットのエレメントが未だ2基目と、抜群の信頼性を誇っている。

ICE:内燃機関
ES:エネルギーストア
TC:ターボチャージャー
CE:コントロール・エレクトロニクス
MGU-H:モータージェネレーターユニット(熱)
MGU-K:モータージェネレーターユニット(運動)