トップへ

竹野内豊、主演『at Home』泥棒役への本音を吐露「やっぱ思いますよね、こいつ働けよって」

2015年08月22日 23:01  リアルサウンド

リアルサウンド

吉田修一『怒り(上)』(中央公論新社)

 『at Home』(公開中)に出演している竹野内豊が21日、『A-Studio』(TBS)に登場した。同作の撮影エピソードや、2012年に演技修行のため単身ニューヨークにわたったときの思い出などで盛り上がった。


参考:Hey! Say! JUMP・山田涼介、演技の強みは"真実味"  『24時間テレビ』ドラマに期待できることは


 冒頭は、竹野内の私生活が謎めいているという話題に。コンビニで水を買っていただけで週刊誌に写真を撮られてしまったこともあるという竹野内だが、「小銭がどんどん溜まっていくのが嫌なんですよ」と話すなど、親しみやすい一面を覗かせた。また、目の前に立山連峰がある状況において、周囲の人が山を撮影しているにもかかわらず、竹野内だけ近くにあったイカ釣り漁船に向かってカメラを構えていたというエピソードも披露。人と視点が異なるタイプであることも伺わせた。


 中盤では『at Home』について語られた。竹野内は泥棒の役で、松雪泰子演じる結婚詐欺師の女性と夫婦を装い、子どももいるが血縁はないという設定。竹野内は真面目な性格のため、撮影中に「こんなに悪いことをしてもいいんですか?」と疑問を何度も口にしていたそうだ。「やっぱ思いますよね。自分で泥棒役をやりながら『こいつ働けよ』って」と内心、不満を抱いていたそうだ。


 子どもが好きな竹野内は、息子役で10歳の池田優斗とよく一緒に遊んでいたのだそう。池田から届いた「いつも高い高いをしてくれて嬉しかった」というメッセージが紹介されると、鶴瓶が「10歳の子を高い高いすんの!? めっちゃ重たいでしょ!」と驚く。竹野内は「撮影中って不規則で、運動不足になるんですよ。だから」と平然と答え、運動不足を解消するためでもあったことが判明した。


 池田が思う竹野内の嫌なところは「サンダルを履いていても、何をしていても、かっこよすぎなところ。僕には真似できないと思ったからです」。さらに、「嫌じゃないけど、ずるいなあ、僕もこうなれたらいいなあと思っています。そんな竹野内さんが、僕は大好きです」と言葉が続くと、竹野内は嬉しそうに目を細めた。竹野内と池田は、撮影が終わるころは緊張もせず、自然に過ごすことができるほどの仲になったそうだ。


 2012年に『裸にしたい男』というNHKのドキュメンタリーで単身ニューヨークにわたり、演技修行を受けたときの話題になると、「演劇を学ぶっていう経験がないんです。いきなり現場に送り込まれて。一度くらいはちゃんと演劇を学ぶっていう経験をしておきたかったんですよね」と竹野内。ロベルタという女性が先生で、「(心を)開放してくれ」とダンスを要求された。竹野内は「カメラもあるしなあ」という躊躇いから踊れず、苦しさに「爆発しそうになった」が、何日後には叫びながら踊ることができるようになっていた。


 その経験は、『at Home』のラストシーンにも活かされている。撮影時、竹野内は演技に集中できず、気分転換にジョギングをしに行った。走っている最中に、ロベルタから学んだ"開放する"ことを思い出し、本番に挑んで成功を収めた。どのようなシーンなのかはネタバレになるため詳細が明かされなかったが、鶴瓶は「すばらしかった」と絶賛した。


 最後は舞台についてのトークに。44歳になり、20年を超える芸歴を持つ竹野内だが、舞台には一回も出たことがない。「正直怖くなってきちゃって。やってみたいなという気持ちはどっかにあって。あまり大きなところよりも、小さいところのほうが......なんて、そんな弱気じゃダメですよね」と語って、会場を笑わせた。その後は竹野内がかつて飼っていた愛犬の話、20年来の親友の話などをして、番組が終了した。(岩倉マコ)