2015年F1第11戦ベルギーGPの土曜フリー走行は、メルセデスAMGのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
初日に引き続き快晴に恵まれた土曜日のスパ・フランコルシャン。午前11時(現地時間)からは予選前最後となる60分のフリー走行が行われたが、前日パワーユニットのエレメント交換で30グリッドの降格ペナルティを課せられたフェルナンド・アロンソは、さらなる試練に立たされることになった。
開始直後に1周のチェック走行を行ったアロンソは、ライバルが次々と計測ラップに移るなか、一旦収まったガレージから一向に出てくる気配をみせず、開始15分過ぎにはマシンから降りてしまう。
その後、アロンソと同じくタイムを記録していなかったチームメイトのジェンソン・バトンやウイリアムズの2台がコースに向かうものの、アロンソのマシンは最後までコースに出ることはなく、結局ノータイムのままチェッカーを迎えることになった。
一方、タイムシートの上位では、セッション折り返しを前に早くもソフトタイヤに履き替えたレッドブル2台とトロロッソのマックス・フェルスタッペンが並び、ミディアムタイヤで1分50秒460を記録したフェラーリのセバスチャン・ベッテルが3番手につける。
しかし、セッション終盤の予選シミュレーションでは、本命のメルセデスがソフトタイヤでアタックに移り、ただひとり1分48秒台に入れたハミルトンがトップに浮上。後半戦のタイトル争いに向け、予選で一矢報いたいニコ・ロズベルグはハミルトンに続く2番手につけたが、ふたりの差は約コンマ5秒と大きなギャップが開いた。
メルセデスに続く2列目争いは、フェラーリが好調レッドブル勢を2台揃って上回り、ベッテルがトップから約コンマ6秒差の3番手、キミ・ライコネン4番手となった。
また、フォース・インディアのセルジオ・ペレスがダニエル・リカルドをコンマ1秒上回る5番手タイムをマーク。フォース・インディアは、もう一台を駆るニコ・ヒュルケンベルグもダニール・クビアトに続く8番手につけ、ウイリアムズ2台も上回る上々の結果となった。
12周を走ったマクラーレン・ホンダのジェンソン・バトンは1分51秒981というベストタイムで17番手。予選Q1突破ラインの15番手、マーカス・エリクソンとはコンマ9秒のギャップとなっている。