今季2度目のポールポジションを獲得した石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING) 全日本選手権スーパーフォーミュラは22日、第4戦ツインリンクもてぎの公式予選が行われ、ランキング首位につける石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が今季2度目のポールポジションを獲得した。
Q1:
朝は雲量も多かったもてぎの空だが、お昼が近くなると徐々に青空が見え始め、強い日差しが照りつけるような天候に。予選Q1も青空が覗く中でセッションが始まった。上位14台が次のセッションへと進むことができる予選Q1は20分間の走行。午前のフリー走行はトラブルで走行することができなかった中山雄一(KCMG)も含む19台すべてがコースへと向かっていった。
トップタイムは開始直後の1分35秒台からすぐに縮まっていき、開始から7分というところで石浦宏明(P.MU/cerumo・INGING)が1分34秒014をマークして首位に。2番手に中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が続く形でセッションは折り返しとなる。
終盤のアタックへ向けて、全車は一旦ピットへと戻っていったが、残り7分ほどになると各マシンが再びコースイン。チェッカーに向けてタイヤを温め、セッション終了間際になるとトップタイムが続々と更新されていく。
そんな中、1分33秒858をマークして首位につけたのは、なんとスーパーフォーミュラではもてぎ初体験の小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。朝のフリー走行で周回した23周とサーキットサファリの走行のみで好タイムをマークしてみせた。
2番手にアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM’S)が続き、3番手に中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM’S)とトップ3にトヨタ勢がつけ、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)、野尻智紀(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)が4~5番手に並んだ。
一方、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)は各車がタイムを更新していく中でスローダウンしながらピットへ向かうこととなり、19番手でQ1敗退に。また塚越広大(REAL RACING)、ベルトラン・バゲット(NAKAJIMA RACING)、ウイリアム・ブラー(KONDO RACING)、中山雄一(KCMG)もこのセッションで予選を終えることとなった。
Q2:
13時45分から7分間で行われた予選Q2は、Q1よりもさらに日差しが強くなる中でスタート。開始直後から各車ともコースへと向かい、Q1をトップタイムで終えた可夢偉が最後にコースインしていった。
ここでも大きなアクシデントなくセッションは推移し、チェッカーフラッグ間際にトップタイムが更新されていく。Q2を首位で終えた石浦は、終盤まで2番手につけながら、最後のアタックでジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)を上回って1分33秒063をマーク。100分の6秒弱の僅差で2番手にオリベイラ、3番手にロッテラーが入り、4番手に一貴。ホンダ陣営の野尻が5番手につけ、可夢偉も6番手できっちりとQ2突破。山本尚貴(TEAM無限)、そしてアンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)と8番手まで続き、トヨタ勢6台、ホンダ勢2台がQ3へと駒を進めた。
一方、終盤まで8番手につけていた大祐は、他車のタイムアップで9番手となりQ2敗退に。平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、ナレイン・カーティケヤン(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、国本雄資(P.MU/cerumo・INGING)、小暮卓史(DRAGO CORSE)はこのセッションでグリッド決定となった。
Q3:
14時2分から始まった7分間の予選Q3も引き続きドライコンディションでの戦いに。アンドレ・ロッテラーを先頭にアタックが行われていった。終盤、オリベイラが1分33秒を切ろうかというタイムでトップにつけていたが、ホンダの野尻が最後のアタックでこの日初の1分32秒台となる1分32秒677をマークしてトップにつける。
しかし、直後にコントロールラインを通過した石浦が、この野尻を100分の2秒と上回る1分32秒657をマークしてトップに浮上。ランキング首位でこのもてぎに臨んでいる石浦が、岡山戦に続くポールポジションを決めることとなった。
2番手に野尻が入り、3番手には、Q1をトップタイムで終えるなど、SF初のもてぎながら適応力を見せた可夢偉が1分32秒935とこちらも1分32秒台に入れて初の予選トップ3入り。4番手はオリベイラとなり、5番手以下に一貴、カルダレッリ、ロッテラー、山本と続いている。