舞台『兵庫県立芸術文化センター・Project Nyx共同制作 寺山修司生誕80年記念 美女音楽劇「人魚姫」』が、9月18日から東京・池袋の東京芸術劇場シアターウエスト、10月17日から兵庫・西宮の兵庫県立芸術文化センター阪急中ホールで上演される。
人形劇団「劇団人形の家」の旗揚げ公演のために寺山が書き下ろした『人魚姫』は、1967年の初演時には人形劇として上演。家族と共に沈んだ難破船に暮らしている人魚・マルドロールと、人間の船長・ジークフリードの恋の行方を描いた作品だ。
寺山の生誕80年を記念し、兵庫県立芸術文化センターと実験演劇ユニット「Project Nyx」が共同で制作する今回の公演は、生演奏や歌、踊り、人形を駆使した「美女音楽劇」になるとのこと。出演者には、歌手として活躍し、今回が初舞台となる青野紗穂、元宝塚歌劇団男役の悠未ひろをはじめとする女優陣が名を連ねている。また、ピアニストの東グルナラ、黒色すみれが演奏を担当するほか、ルナティコが人形遣いとして参加する。
演出を務めるのは、2005年から2015年春まで蜷川幸雄作品に演出助手として参加していた経験があり、『第22回読売演劇大賞』の杉村春子賞と優秀演出家賞を受賞した藤田俊太郎。舞台美術と衣裳、宣伝美術は、劇団人形の家による初演時に同作に携わっていた宇野亞喜良が手掛けている。
なお、東京公演の上演期間中には出演者によるアフタートークや、宇野の舞台美術を見学出来るバックステージツアーも開催される。イベントの詳細は、オフィシャルサイトをチェックしよう。チケットは現在発売中だ。