新作映画『怒り』のキャストが発表された。
同作は、『悪人』『さよなら渓谷』『横道世之介』『平成猿蟹合戦図』などの著者として知られる吉田修一の同名小説をもとにした作品。「怒」という血文字を謎として残したまま未解決となった八王子の殺人事件が、日本中に疑念を巻き起こし、やがて人々の「信じたい」という気持ちに歪みを与えていく様を、千葉、東京、沖縄の3つの都市を舞台に、前歴不詳の3人の男と出会った3組の登場人物たちの群像劇として描く。
千葉編の出演者は、漁港で働く槙洋平役の渡辺謙、家出していた洋平の娘・愛子役の宮崎あおい、洋平と同じく漁港で働く前歴不明の男・田代哲也役の松山ケンイチ、明日香役の池脇千鶴。東京編には、大手広告代理店で働く藤田優馬役の妻夫木聡、優馬の母で末期ガンを患う母・貴子役の原日出子、優馬と同居を始める住所不定の男・大西直人役の綾野剛、直人と共に行動していた薫役の高畑充希が出演する。沖縄編のキャストには、離島でサバイバル生活をする田中信吾役の森山未來、田中と意気投合する小宮山泉役の広瀬すず、泉と同い年の知念辰哉役の佐久本宝が名を連ねている。また、ピエール瀧と三浦貴大が殺人事件を追う刑事役を演じる。
監督を務めるのは、『許されざる者』『悪人』『フラガール』などを手掛けた李相日。同作は10月中旬にクランクアップを予定しており、2016年秋に全国公開される。