フォーミュラEは17日~18日、ドニントン・パークで2回目のオフシーズンテストを行い、初日はダニエル・アプトが非公式ながらレコードタイムを更新、2日目はルーカス・ディ・グラッシがアプトを上回るタイムでトップとなり、両日ともアプト・シェフラー・アウディ・スポートが最速となっている。
17日に走行したアプトは200kWの予選モードでアタックを行い、先週行われたオフシーズンテスト1回目でセバスチャン・ブエミ(e.ダムス・ルノー)が記録した1分31秒050のレコードを0.8秒上回る1分30秒250を記録した。
「先週の時点で、マシンのパッケージに手ごたえは掴んでいたから、信頼性に重点を置いていた」とアプト。
「大きなトラブルが発生しなかったから、セッション終了間際にパフォーマンスランを行うことにしたんだ。あのラップには手ごたえを感じてたけれど、タイムには僕も驚いたよ」
アプトに続く2番手タイムを記録したのは、ニコラス・プロスト(e.ダムス・ルノー)。午前中にギヤボックストラブルが発生したものの、最終的には1分31秒021を記録している。3番手タイムはサム・バード(DSヴァージン・レーシング)の1分31秒023だった。
18日のテストでは、アプトに代わりステアリングを握ったディ・グラッシが、午前のセッションで1分30秒312を記録。午後の走行前に雨が降ったが、午後のセッションで1分29秒920までタイムを伸ばし、前日に続き、アプト・シェフラー・アウディ・スポートがレコードタイムを更新した。
ディ・グラッシは「予選モードで何周かアタックした。システムは正常に働いていたし、パフォーマンスに満足している」とコメント。続けて「ドニントン・パークで最速でも、(決勝が行われる)ストリートコースで速くないと意味がないんだ。それが僕たちの目標だよ」と語った。
ディ・グラッシから約0.5秒遅れの2番手にブエミがつけ、3、4番手にはブルーノ・セナとニック・ハイドフェルドのマヒンドラ・レーシングの2台が続いている。
アンドレッティ・フォーミュラEチームと契約を交わしたシモーナ・デ・シルベストロは、チームがソフトウェアトラブルやバッテリートラブルの解決に手間取るなか、10周を走行するにとどまった。先週行われたテストで、バッテリーにトラブルが発生したヤルノ・トゥルーリ(トゥルーリ・フォーミュラ)は、テスト2回目も走行できずに終了している。
フォーミュラEのオフシーズンテスト3回目はドニントン・パークで8月24日から2日間の日程で行われる。