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N.W.A.の伝記映画『Straight Outta Compton』興収5000万ドル突破 メンバーからの反響も

2015年08月19日 16:01  リアルサウンド

リアルサウンド

N.W.A.『Straight Outta Compton』

 ヒップホップグループ・N.W.A.の伝記映画『Straight Outta Compton』が8月14日金曜日にアメリカで公開され、同日の興行収入が約2000万ドル、週末までに約5000万ドル近い売上げとなり、好調な滑り出しとなった。複数の海外メディアが報じている。


参考:ベン・アフレック、"レッドソックスの呪い"に終止符 『ゴーン・ガール』撮影時には一悶着も


 同作は、1980年代後半の米ロサンゼルス南部の町・コンプトンを舞台に、N.W.A.を結成した若者たちの友情や裏切りを描いた青春群像劇。グループの中心メンバーだったアイス・キューブと、プロデューサーのドクター・ドレが映画プロデューサーとして参加し、F・ゲイリー・グレイが監督を務めている。


 『VARIETY』によると、同作にはギャングによる暴力や警察による嫌がらせ行為も含まれているため、騒ぎが起こることも心配されていたが、そのようなことは起こらなかったとのこと。調査会社レントラックのメディアアナリストであるポール・デーガーベディアンは、「『Straight Outta Compton』は、その映画を観たい人たちの熱狂が、時代の渦となっているようだ」と話し、この夏にかけて興行収入はさらに増えると予測した。(参考:'Straight Outta Compton' Rising to $50 Million Opening)


 一方、『The Hollywood Reporter』では、熱心な野球ファンが早くも映画の中に欠点を見つけたと報じている。映画は1986年を舞台に始まるが、イージー・イーがかぶっている「Sox」のロゴがついたホワイト・ソックスの黒い帽子が、90年代まで実在しなかったロゴのものだったのだ。ホワイト・ソックスのウェブサイト上でも、そのロゴは1991年まで公式に使用されなかったとのこと。ツイッターでは多くの視聴者たちが誤った帽子に気づき、コメントをしている。(参考:'Straight Outta Compton': Baseball Fans Mock White Sox Hat "Fail")


 『The Guardian』では、N.W.A.の主要メンバーだったMCレンが同作を称賛しつつも、自らの役柄が過小評価されているとして、ツイッターで嘆いていることを紹介。実際、MCレンは1988年当時、13曲中7曲に携わっており、4曲を作曲、3曲を共同作曲している。だが、ほかのメンバーや遺族たちが映画製作に携わったのに対して、MCレンは製作には関与しなかったため、これが少なからず影響したとも考えられる。MCレンは「本当のファンは自分がどれだけN.W.A.に貢献したかを知っている。映画によって惑わされないで欲しい」とコメント。同時に、「出演者や映画製作関係者、私たちのストーリーを素晴らしく伝えてくれた。おめでとう」と賞賛の意も表している。(参考:MC Ren praises Straight Outta Compton but laments lesser role in NWA biopic)(リアルサウンド編集部)