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サザンオールスターズ、日本武道館で10年振り全国ツアー終演へ ビートルズ「HELP!」もカバー

2015年08月19日 13:41  リアルサウンド

リアルサウンド

サザンオールスターズ

 サザンオールスターズ(以下、サザン)が、8月17日、18日に全国ライブツアー『おいしい葡萄の旅』の最終公演を日本武道館で開催した。


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 3月31日に発売されたニューアルバム『葡萄』のリリースツアーとして、4ヶ月にわたり全国を廻ってきた同ツアーは、愛媛県“武道”館から始まり、この日本“武道”館で締めくくられた。五大ドームも含め、全11ヶ所23公演のこの大規模ツアーは合計で50万人にも及ぶ動員を記録、サザンの全国ツアーは、2005年に行われた『SOUTHERN ALL STARS Live Tour 2005みんなが好きです!』以来10年振りであり、10年振りにして最高の動員を塗り替えるツアーとなった。サザンの日本武道館公演は1992年から93年にかけて行われた全国ツアー『歌う日本シリーズ』の最終日以来、実に22年振りであった。


 “皆様、本日はようこそお越しくださいました 季節は巡り愛媛県武道館からここ日本武道館へ 大きく育った『葡萄』をみんなで喜び味わう旅 さあ、いよいよ収穫祭のはじまりです”という字幕がステージ上に映し出され、メンバーがステージに登場した。往年のヒット曲からアルバム『葡萄』収録曲まで、新旧にわたるサザンの名曲・ヒット曲を36曲披露、公演時間は3時間半以上となった。ライブの中心となったアルバム『葡萄』収録曲の、CMソングとしてもおなじみのポップチューン「はっぴいえんど」や、バラード曲の「平和の鐘が鳴る」では、曲中で自然にさざ波のような温かい拍手が沸き起こったという。また、原 由子がメイン・ボーカルをとる「ワイングラスに消えた恋」では、原が普段のキーボードの位置から離れ、ステージ中央に立ちダンサーを従え歌謡ショーさながらに歌い上げた。


 ライブ終盤に演奏された「東京VICTORY」では、会場全体がひとつになって拳を振り上げ、「アロエ」では、ステージに多数登場するアロエをあしらった衣装をまとったダンサーとともに客席全体がダンスフロアーと化した。さらに、「マチルダBABY」「エロティカ・セブン(EROTICA SEVEN)」「ボディ・スペシャルⅡ(BODY SPECIAL)」「マンピーのG★スポット」と演奏し、会場は大盛り上がりとなった。


 MCで桑田佳祐は、「武道館といえば、49年前に、かのビートルズが来日してライブを行った場所です」と、自らが最も敬愛するビートルズについて言及し、ビートルズにちなんだメンバー紹介が行われた。桑田が、当時ビートルズ公演の司会をしたE.H.エリックを真似て、「それでは、日本で初めて迎えるビートルズでございます。どうぞ皆様の盛大な拍手でもって迎えたいと思います。Ladies and gentlemen, welcome The Beatles.」と切り出すと、ドラムの松田弘が「リンゴ・スターです」、ベースの関口和之が「ポール・マッカートニーです」、そしてキーボードの原由子が「ジョン・レノンの恋人、小野妹子です(笑)」、さらにパーカッションの野沢秀行が「ジョン・レノンです」と、それぞれ小ネタを交えながらユーモアたっぷりの自己紹介に、会場は爆笑の渦に包まれた。メンバー紹介が終わると、桑田が「曲、やっちゃおっか」と発言し、バンド全員でビートルズの「HELP!」を演奏するサプライズもあった。


 桑田は、「命ある限りみなさんとこうやって逢瀬を重ねていきたいと思います」とステージ上でコメントし、ライブは終演となった。(リアルサウンド編集部)