マクラーレン・ホンダは、ベルギーで新スペックのパワーユニットを導入するものの、苦戦を強いられると予想している。エンジン交換によりグリッド降格のペナルティを受け、コース特性自体も現在のパッケージに合っていないためだ。
ハンガリーでフェルナンド・アロンソが5位でフィニッシュ、マクラーレン・ホンダの今季ここまでのベストリザルトを達成した。
ホンダはベルギーでトークンをいくつか使った新スペックのエンジンを導入するが、これはフェラーリと同等レベルのパフォーマンスを発揮するポテンシャルのあるものであると自信を見せている。
しかしホンダもマクラーレンも、ベルギーですぐに好結果に結びつくとは考えておらず、ベルギーGPは新仕様のパワーユニットをマシンに搭載してテストを行い、今後の改善のためにできるだけ多くのことを学ぶために重要な機会であるととらえている。
「ハンガリーで私たちにふさわしい、ポジティブな結果を達成した後、トラックサイドチームは夏休みに入り、休養をとりました。その間にもさくらはパワーユニットの開発を続けてきました」とホンダF1プロジェクトの新井康久総責任者。
「予定どおり、ホンダはスパ以降のシーズン後半戦に向けてパワーユニットをさらに改善するために燃焼特性をアップデートしました。今週末のフリープラクティスセッションはこのパワーユニットをマシンに搭載してテストを行うという意味で重要になります」
「しかしながらベルギーのレースはチームとドライバーにとって難しいものになるのは間違いないでしょう。グリッドペナルティを受けることが予想されていますし、長く過酷なパワーサーキットです」
「それでもマクラーレン・ホンダは1戦ごとに進歩を果たすことに気持ちを集中させています。このサーキットで今後に向けてたくさんのことを学べることは分かっていますし、今週末はいくつかポジティブな要素を確認することができるでしょう」
マクラーレンのレーシングディレクター、エリック・ブーリエは、実際にコース上で結果が出るのはシンガポール以降になると予想している。
「スパは素晴らしいサーキットだ。カレンダーの中でベストだと言ってもいいだろう。だが独特のパワーとダウンフォースのパッケージが求められる。そのため我々の強みを生かすのは難しいだろう」
「もちろん前向きな気持ちで立ち向かわなければならない。努力がコース上で結果になって表れるのはシンガポール以降になるだろう」