パタゴニアとステラ・マッカートニー、アルゼンチンの羊毛業者との取引中止を決定

「パタゴニア（Patagonia）」が、アルゼンチンにファームを構えるウール業者「OVIS 21」から今後原料の調達を行わないことを発表した。動物愛護団体のPETAが公開した業者の家畜への非道な扱いを収めた動画が波紋を呼んでおり、先週には同ファームで調達したウールをコレクションで発表してきたステラ・マッカートニー（Stella McCartney）が取引の中止を表明していた。

パタゴニアが羊毛業者と取引中止の画像を拡大

　PETAは13日、現地の労働者が羊をナイフで切りつけるなど残酷な映像が収められた動画を公開。パタゴニアは当初、動画について「誤った認識を与えるもの」として調査を行うものの、取引中止についてには言及しておらず、消費者の一部からはブランドの不買を呼びかける声も上がっていた。同社は「ファームにおいて迅速な措置が行われる確証がない」ことから取引中止を決定、当面ウール商品の製造は過去に購入したものを使用し、動物への適切な対応が確約されるまでウールを購入しないことを明言した。