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ハースF1チーム、10人の候補と交渉中「高評価のドライバー」も

2015年08月18日 10:01  AUTOSPORT web

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2015年スペインGP エステバン・グティエレス(フェラーリ)、ジーン・ハース、ギュンター・シュタイナー
新チーム、ハースF1のチームプリンシパル、ギュンター・シュタイナーは、2016年のデビューに向けて約10人のドライバーと交渉を行っていると語った。

 シュタイナーは、9月中にドライバーラインナップを発表できれば理想的だが、ドライバーマーケットの動きを待ちたいと述べている。

 ハースがフェラーリとエンジン供給およびテクニカルパートナーシップの契約を結んでいる関係で、フェラーリのリザーブドライバーを務めるエステバン・グティエレスが来季レースドライバーの最有力候補であると考えられている。一方でニコ・ヒュルケンベルグの獲得も望んでいるが、フォース・インディアはヒュルケンベルグとの契約延長を強く希望している。

 他の有力候補として考えられているのは、今年フェラーリのテストドライバーを務め、フォーミュラEで活動しているジャン-エリック・ベルニュ、アメリカ出身で現在GP2に参戦しているアレクサンダー・ロッシだ。

「およそ10人と交渉している。候補リスト上位に位置する者もいれば下位の者もいる」とシュタイナー。

「だがどのドライバーが契約可能なのかを確認したい。まだ誰がどこで(来年)走るのかが決まっていないので、実際に誰と契約可能なのかはっきり分からない」

「夏の終わりまでに結論を出したい。そうすればドライバーを想定して準備を行うことができる。マシンをドライバーに合わせる必要があるからね」
「ドライバーに対し、我々のプランを説明する時間もできる。新しいチームだから、ドライバーにも助けてもらう必要がある」
「だから9月までに少なくともひとりは決めたい。ふたりとも決められれば理想的だ」

「だが興味深い候補者が何人かいる。評価の高いドライバーたちと本格的な交渉を行っている。彼らと契約したいと思っている」


 多くのドライバーがハースに関心を示しているが、決定する上で一番重要なのはルーキーではなく経験あるドライバーであることだとシュタイナーは言う。

「ドライバーたちにコンタクトを取ったところ、いい反応が返ってきた。『新しいチームになんか行きたくない』などと言う者はいなかった」
「『今の状況を教えてほしい。ハースさんはいいプランを立てているみたいだね』という感じなんだ」

「我々が重視するのは経験とスピードだ。我々は新しいチームだから経験は非常に重要な要素だ。既知数が必要なのだ」

「新しいスタッフが集まってできたチームであり、未知の要素が多い。だからこそ既知数が必要だ。『いいマシンだけど、チームのこの部分がうまく機能していないね』あるいは『チームはうまく機能していて、レースエンジニアとの関係もいいけれど、マシンがよくない』というようなことを言ってくれる人間が要る」
「チームの状況を判断できる人間が必要だ。そのため経験ある人間が欲しい。それに加えて速さもあればなおさらいい」