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福山雅治、メジャーで音楽を続けることの難しさ語る「売れないと続けられないんだって分かった」

2015年08月17日 16:41  リアルサウンド

リアルサウンド

ヨルタモリ

 8月16日に放送されたフジテレビ系列の番組『ヨルタモリ』にゲストとして福山雅治が出演した。同番組は、毎週日曜日だけ開店する、とあるバー「WHITE RAINBOW」に「タモリによく似た客がいる」という噂を知る個性豊かな著名人らが訪れ、タモリ・宮沢りえ・常連客らとお酒を交わしながらトークを展開するもの。バー「WHITE RAINBOW」内には多数の楽器が用意されており、常連客・ゲストとの即興セッションも行われる。番組には、常連客である大友良英、U-zhaan、能町みね子と、福山と親交のあるリリー・フランキーが出演した。


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 冒頭、リリーが「デビュー25周年ですもんね」と話を切り出すと、タモリが「25周年の人多くない? BEGIN?」と福山に質問。福山は「BEGINは同期ですごく売れたんですよ。(中略)でも、(自分が)デビューした時は売れたいって思っていなかったと思います。売れるっていうものが分かってなかった。途中から売れないと続けられないんだっていうことが分かってきた。最初は好きなことを好きな風にやった結果、売れたり売れなかったりがあるんだろうなと思ってたんですけど、ある程度ビジネスで成立するようなそこそこの形がないと続けられないんだっていうことを途中から気付いて」とメジャーで続けることについてのシビアさを語ると、タモリは「世間というものをあんまり想定してないよね」とコメントし、福山も「してませんでしたね」と語っていた。


 番組中盤では、福山が「幼少期や青年期に体験したことが多分に影響していると思うんですよ」と話し始め、「小さい頃、父親にタバコを買ってきてくれって頼まれたんですよね。小学生だったんですけど、銘柄がLARKで。買いに行ったら近所に売ってなくて、結構遠くまで買いに行って、やっとあって帰ってきたら母親に怒られて。『どこ行っとったがね。あんたは。心配するやがね』って。そうしたら父親が『そうじゃなかとね。雅治はこのLARKを探しに遠くまで行ってくれた、根性だけはあるったいね』って言ってくれて。後にも先にも褒められたのはそれだけ。それを支えに東京で頑張った。この25周年は父ちゃんが『こいつ根性あるとたい』と言ったのが支えになってきた」と、幼少期のエピソードが今に繋がっていることを語ると、タモリも「LARK魂だ」とコメントし、笑いが起こった。


 番組後半では、福山が『オールナイトニッポン』でカバーをしていた「銭形平次」を引き語りで披露した。その後、スタジオ内のメンバーで即興でバンドを組むことになり、タモリは「バンド名付けようか。LARK」と笑いながら話し、福山がボーカルを取った「コーヒールンバ」を即興で披露した。リリーが「LARKのテーマソングをなにか」と話を持ちかけると、バンド25周年という体でタモリがライブMCを始め、Bob Dylan「I Shall Be Relased」をイメージした曲を即興でセッションし、曲が終わるとその完成度にリリーフランキーも「いい曲!」と絶賛していた。


 次週の放送では、ゲストに篠原涼子が登場する予定だ。(向原康太)