友人とは「財産」といってもいいほど大事なものだと思う。しかし大事だからといって、失わないためにずっと関係を続けなきゃと考えるのはいかがなものか。
例えば学生時代にとても仲が良かった友人と、社会人になってから何となく合わなくなったという人は多い。また親友だった女性が結婚して子どもができて以降、独身の自分と疎遠になるというパターンもよく聞く。(文:みゆくらけん)
「なんか違う」と思ったら無理をしないのがマツコ流
これらの問題は、忙しくなって会う時間が取れなくなったなどの物理的な理由だけではなく、「会話が盛り上がらなくなった」など価値観の違いが浮上したことが原因であることも多い。8月3日の「5時に夢中!」(TOKYO MX)にも、こんな悩みをもつ人の記事が取り上げられた。
「以前は仲の良かった友人が相手でも、話していて面白いと思わなくなった。仲間数人と飲んでいても楽しくなく、『早く帰りたい』と思うように。そのくせ、誘われるとついつい出かけてしまう」
これを受けて「話していても面白くない友人はいるか?」と問われたコメンテーターのマツコ・デラックスは、「いない」と即答。マツコの場合「合わないな」と思ったら、誘われても「今日やめとくわ」ということが重なってくるのだという。
そのうち、その人とは自然に友達関係じゃなくなるのだとか。「なんか違う」と感じたら無理しないのが、マツコ流の友人との付き合い方のようだ。
SNSで「薄く広い」関係が増えることもしんどい理由に
仲の良かった友人と合わなくなるきっかけについて「価値観が変わっちゃったな、っていうときはある」とマツコ。特に学生ノリで付き合っていた友人とは、社会人になって5年10年経ってくると、それぞれ生きてる場所が全然変わってくることが大きいようだ。
「やっぱりその場で交流している人が一番密で、一番共通の会話ができる人」(マツコ)
過去どれほど気が合った友人でも、お互いの環境の変化などで価値観が重なり合わなくなるのは自然なことだ。抱えている悩みや興味のあることは違って当然だ。
相談者は「誘われると出かけてしまう」ようだが、楽しくないのに無理して会ってストレスを溜めるのは精神衛生上良いとはいえない。「断る勇気」も必要だ。
特に近年はSNSの普及で昔の知人友人などとつながりやすく、「浅く広い」付き合いもしやすい時代。それによって、自分がしんどくなっている人も多いのでは?
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