ザウバーのチーム代表、モニシャ・カルテンボーンは、F1が新たなタイヤメーカーを迎え入れ、“タイヤ戦争”を復活させるというアイデアを除外するべきでないと主張した。
今年6月、FIAは2017年から2019年のF1公式タイヤサプライヤーを募集し、現行のピレリに加えて2006年までF1のタイヤサプライヤーを務めていたフランスのミシュランも申請を行った。
今のところ、現行のピレリが最有力だと信じられているが、最終的な結果がどう転ぶかは明らかではない。今後はF1の商業面のボス、バーニー・エクレストンが両者の代表と面談し、9月に選考結果を発表する予定になっている。
今回、FIAはシングルサプライヤーを求めており、両者が同時に参戦することはないとしているが、ザウバーを率いるカルテンボーンはタイヤ戦争の復活がチームにとって最も費用対効果に優れたものであると考えている。
「私たちは自分達に問いただすべきだと思います」と、カルテンボーンがAuto Bildに語っている。
「なぜ、ふたつのサプライヤーに戻らないのですか?」
「タイヤ戦争はいつもネガティブな言葉として使われますが、適切なレギュレーションを作成することでそのような懸念は緩和できるものです」
「(タイヤ戦争は)チーム自体にとっても実際に良い時間でした。私たちは無償でタイヤを手に入れることができましたし、マーケティングの代金さえ支払われていました」
ロータスは、先月のハンガリーGPでピレリへの支払いが滞っていたため、金曜日の朝までタイヤ供給を拒まれるという事態に陥った。
しかし、再び参入を目指すミシュランは、実際にチームへ(マーケティングの)代金を支払う意思があるとも噂されている。