フォーミュラEの2015/16シーズンにパワートレインマニュファクチャラーとして参戦しているルノーは、11日~12日に行われたドニントン・パークでのオフシーズンテストの結果に満足しているという。
フォーミュラEの第2シーズンでは、シャシーは全チーム共通のものを使用しなければならないものの、モーターとインバーター、ギヤボックスと冷却システムといったパワートレイン部分には開発の自由が設けられている。そのため、ルノーやシトロエンブランドのひとつであるDSを含め、8つのマニュファクチャラーがパワートレイン開発を進めていた。
テストでは、ルノーがパワートレインを供給するe.ダムス・ルノーをドライブしたセバスチャン・ブエミが両日ともトップタイムをマーク。2日目には、非公式ながら自身が持つレコードタイムを上回る走りをみせている。
ルノーのフォーミュラEプロジェクトを指揮するヴィンセント・ガイラードットは「新しいパワートレインでの初テストを、ほとんどノートラブルで走り切ることができた。パフォーマンスは非常に有望だと思っている」と語った。
「開幕戦までにやるべきことが山のようにあるのは間違いない。しかし、テストを通じて、我々のポジションを把握することができた。また、練習走行から決勝までを想定したシミュレーションも行うことができたよ」
フォーミュラE開幕初年度の2014/15シーズンで3勝したものの、わずか1ポイント差で初代チャンピオンの座を逃したブエミは、2日間のテストでパワートレインに「多くの可能性」を感じたと述べている。
「あくまでテストだから、何ひとつ確実なものはないけれど、この2日間の結果には満足している」とブエミ。
「残り2回のテストでもパフォーマンスを向上させるために、やるべきことは多く残っているけれど、全体としてはいい2日間だった」
「(月曜日の)ウエットコンディションでの走行も行えたことは助けになった。異なる路面状況でパワートレインがどのようなパフォーマンスを発揮するか、確かめることができたからね」