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「ウォール街の狼」が明らかにする成功者と落伍者の違い

2015年08月12日 19:02  新刊JP

新刊JP

「ウォール街の狼」が明らかにする成功者と落伍者の違い
レオナルド・ディカプリオ主演『ウルフ・オブ・ウォールストリート』という2013年(日本では2014年)に公開された映画を覚えているだろうか。
 全世界で興行収入389億円を記録し、第86回アカデミー賞で5部門にノミネートされ、ディカプリオはゴールデングローブ賞主演男優賞(コメディ/ミュージカル部門)受賞した。

 この映画のモデルとなったのが、本書『ヤバすぎる成功法則』(ジョーダン・ベルフォート/著、フォレスト出版/刊)の著者であるジョーダン・ベルフォートという人物だ。

 ベルフォート氏は、投資銀行LFロスチャイルドでストックブローカーとしてのキャリアをスタートさせ、その後、証券会社ストラットン・オークモント社を創業し、「ストレートライン・システム」を駆使して、26歳で年収49億円を達成する。
 しかし、36歳の時、証券詐欺とマネーロータリングの罪で起訴され、22年間服役。一度は表舞台から姿を消したものの、再び世界的スピーカーとして完全復活を果たした。
 本書では、ベルフォート氏自身の成功を演出し、非行少年たちを一流のセールスパーソンに仕立て上げたノウハウである「ストレートライン・システム」を明らかにしている。

 「ウォール街の狼」と呼ばれ、大金を稼いでいた過去と、22カ月服役したという両極端な境遇に身を置いたベルフォート氏の経験から、成功者と落伍者の違いを挙げている。セールスで、どのような心理状態であれば成功できるのか。

 今、セールスパーソンや起業家として世の中で活躍していて、「自分はいい状態にある」と感じることができているなら、次の4つのCで満たされている。
・Certainty・・・確信感
・Clarity・・・明快さ
・Confidence・・・自信
・Courage・・・勇気
 これらはセールスで成功する上で必須の心の状態だ。
 しかし、1日の90%は、自分自身もしくは、自分の商品に対する不安を抱え、人生に圧倒された気分になっていて、恐れに苛まれ、自己喪失状態になっているとしたら、成功はできない。なぜなら、4つのCが満たされているのとは真逆の状態だからだ。
・Uncertainty・・・不安感
・Overwhelm・・・圧倒される
・Fear・・・恐れ
・Self-doubt・・・自己喪失
 この4つの要素は、成功を妨げる最悪の要因だ。なので、さまざまなアプローチを駆使して、4つのCを回復しなければならない。

 ベルフォート氏は、ストラットン・オークモント社の最高責任者を辞任する際、社員たちのモチベーションが低下することを危惧し、次のようなスピーチをした。

「ストラットン・オークモントの思想は、家柄や学歴などとは何の関係もない。それは、会社の門をくぐり、営業フロアに足を踏み入れた瞬間に、新しい人生が始まるということだ」

 ビジネスにおいて真に重要なのは成功への強い意志と自信、未来を信じること、成功している未来への自分の姿を明確にイメージできること。それをこのスピーチで伝え、社員たちの心の状態をマイナスからプラスに戻したのだ。
 ビジネスで成功するには、良い精神状態をキープすることが必要だ。健全な心の状態を保てるかどうかは、日常生活での普段の心の状態が大きく関わっているはずだ。

 映画のモデルにもなったベルフォート氏。彼の成功するためのノウハウとはどんなものなのか。そのスキルを身につければ、成功を手にするきっかけになるかもしれない。
(新刊JP編集部)