世界ラリー選手権(WRC)に参戦しているヒュンダイ・モータスポーツは、9月10日~13日に開催される第10戦ラリー・オーストラリアで、ダニ・ソルドに代わりヘイデン・パッドンをワークスドライバーとして起用する。
ヒュンダイ・モータスポーツ代表のミシェル・ナンダンは「マニュファクチャラーランキングで、シトロエンと激しい2位争いを繰り広げている」ことが、ドライバー変更の理由だと語った。ヒュンダイは、第8戦終了時点でランキング2番手のシトロエンとは3点差、4番手のMスポーツとは7点差となっている。
「検討を重ねた結果、一時的にドライバーラインナップを変更することが、ユニークでチャレンジングなラリー・オーストラリアでの大量得点に繋がると判断した。ヘイデン(・パッドン)はラリー・オーストラリアの経験が豊富で、最近のグラベルラリーでは素晴らしいパフォーマンスを発揮しているからね」
「ここ数年、ダニ(・ソルド)はラリー・オーストラリアに出場していない。加えて、コフスハーバーを中心としたラリーは今回が初めてだ。ラリー・オーストラリアに限れば、ほとんど未経験と言えるんだ」
ラリー・オーストラリアで、ソルドに代わり8号車i20 WRCをドライブするパッドンは、「今回の決定はチームが僕のことを信頼してくれている証だから、とても嬉しい。ただ、結局はカーナンバーが変わるだけで、やることは変わらない」と語っている。
「いつもと同じようにラリーに取り組んでいくけれど、少しだけワクワクしている。僕がポイントを獲得すれば、チームはランキングでのポジションを守れるわけだからね」
一方、ヒュンダイのサテライトチームからラリー・オーストラリアへエントリーするソルドは、「ラリー・フィンランドの後にチームと話し合った。シーズン終了時にマニュファクチャラーランキングで良い結果を手にするためには、チーム一丸となって戦っていく必要があるんだ」とコメントしている。