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大人のぬり絵「コロリアージュ」が人気 世界累計500万部を突破

2015年08月12日 18:02  Fashionsnap.com

Fashionsnap.com

 20代~40代の女性を中心に、"コロリアージュ"と呼ばれる大人向けのぬり絵が流行している。なかでもイラストレーター ジョハンナ・バスフォード(Johanna Basford)が手掛けているグラフィック社のぬりえブックシリーズはamazon.co.jpで一時期在庫切れになるなど人気で、「Secret Garden(邦題:ひみつの花園)」の発行部数は世界累計500万部を突破した。

「コロリアージュ」が人気の画像を拡大

 フランス語で塗り絵を意味するコロリアージュは、手軽に創作できるだけではなくアンチストレスの効果があるなどアートセラピーのひとつとしてイギリスやフランスで人気を獲得。ジョハンナ・バスフォードのぬりえブックは草花や庭、動物、昆虫などが細かい線で緻密に描かれ、これまでにないスタイルで話題を集めた。シリーズ第1作「Secret Garden」は2013年にイギリスで発売されて以来、世界規模で人気が広まり、現在では36ヶ国で発行。再販を重ねるヒット作となり、日本における発行部数は15万部、世界累計では500万部を突破した。2015年に発売された第2作「Enchanted Forest(邦題:ねむれる森)」においても国内で6万部、世界累計で120万部と好調だ。
 日本では、2005年に河出書房新社が発表した「大人の塗り絵」シリーズが流行。同じカテゴリでありながらブームとなった要因について、グラフィック社の担当者は「ジョハンナ・バスフォードの絵は可愛らしさや細やかさが特徴。あまり絵が得意でない方が適当に色を乗せていっても、塗り終わったときにある程度クオリティの高いものに仕上がるようです」とコメントしている。読者から「完成品はブログやSNSにアップしてお披露目しています」という声が挙がっており、インスタグラムには「#coloriage」のタグで作品画像が世界中から寄せられている。10月には新作「海の楽園」が発売される予定。