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「美術手帖」38年ぶりに戦争画を掲載 戦後70年企画

2015年08月12日 11:02  Fashionsnap.com

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「美術手帖」9月号表紙 Image by: 美術出版社
8月17日発売の「美術手帖」(美術出版社)9月号で、戦後70年企画が特集される。「絵描きと戦争」をテーマに当時の作家が描いた戦争画153点を中心に掲載。同誌が戦争画を収録するのは、1977年の「戦争と美術 戦争画の史的土壌」以来37年ぶりとなる。価格は税別1,600円。

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 戦争画は戦後アメリカに渡り、1970年に「無期限貸与」という形で日本に返還。9月号では、鳥瞰図絵師の吉田初三郎らによる戦争画を通じて、基礎知識とともに「戦争を描いた美術」を特集する。また、マンガ家の今日マチ子と美術批評家の椹木野衣、村上隆の弟子でアーティストのミスター(Mr.)と防衛省防衛研究所の相澤淳による2つの対談が巻頭で掲載されるほか、戦争画をテーマにした新作を制作中の小沢剛とともに東京国立近代美術館で開催中の「誰がためにたたかう?」展を見に行く企画や、戦争画評論のはじまりとされている論考「フジタよ あなたは......」を執筆した菊畑茂久馬のインタビュー、向井潤吉・宮本三郎・藤田嗣治の3名の戦争画家に焦点を当てた記事なども収録。第2特集では、アーティストとしても活動する嵐の大野智の展覧会「FREESTYLEII」についてレポートする。