Q&AサイトのYahoo!知恵袋に、こんな相談が寄せられていました。相談者のfukuokasigさんは、現在就活中。まだ働き先も決まっていませんが、早くもある不安に襲われています。
それは10年、20年と仕事を続ける中で「仕事に飽きないか」ということ。今は仕事に対して熱い気持ちを持っているけど、それが果たして定年まで続くのだろうか。そこで先輩社会人の意見を聞いてみることにしました。
「実際に働いている方は、仕事を変えたい、辞めたいとか思ってしまいますか?」
会社員なら「時代の流れ」や「昇進」でやることは変わる
日本企業は「終身雇用制」が伝統だといわれますが、1970年代まで定年退職は55歳。それがいまでは60歳になり65歳に延びつつあり…。大卒後に40年も同じ会社にいたら、人生の半分は同じ風景に囲まれることになります。
この質問に、回答者のosamuomkarさんは「常に仕事を辞めたり、変えたりしたいと思ってきました」と明かします。若いうちは「数か月で実際に変わったこと」もあり、「飽きたら次に向かえば良いだけだと思います」と答えます。
その一方でmankichi_00さんのように、思い通りに行かないことがあって仕事を辞めたくなっても、「生活」のことを考えたら辞められないという人もいます。
「今でも、しょっちゅう思いますよ(笑)腹が立つ事はもちろん、思い通りにならず…です。でも、辞めません家族のため、子供のため、彼女のため、友達のため、自分のため」
それでは世の中の働く人は、周囲の人たちのためにガマンしながら「飽きた仕事」を嫌々やっているのでしょうか。netcafe_109さんは、同じ会社に勤めていても「ずっと同じ仕事をしているわけではない」と言います。
「民間企業なら、時代の流れとともに事業内容も変わっていきますし、それに伴う異動や転勤もあります。昇進とともに仕事の責任が重くなっていき、部下の面倒も見なくてはなりません。10年、20年、同じことをしているほうが稀でしょう」
仕事選びの段階で「収入」に目を奪われないことも
担当する仕事内容や会社でのポジションは、年齢とともに変わっていきます。特に年功序列の会社では、給料を上げるからには高度な仕事を担わなければなりません。
そのためには、たとえ自分がずっと同じ仕事をしたいと考えていても、会社の都合で配置換えや転勤になる可能性も。もちろん給料も仕事も変わらない場合もありますが…。
またmiso_aidさんからは、飽きずに仕事を続けられるかどうかは「自分次第」という意見も届いています。
「飽きずに興味を持続することは、面白く仕事をする上では大切な事やね。飽きても辞められないほどつまらない人生はないでしょ。そのためにどうするかは人それぞれですから、自分で考えてみることが大事じゃないですかね」
確かに気の持ちようを変えてやり過ごすことも必要ですが、最初から収入だけではない「自分が好きで楽しみを一生見出せそうな仕事」を選ぶことも大事ではないでしょうか。(ライター:Makiko.N)
あわせてよみたい:中堅・中小企業「10月以降も採用行う」6割超