フェイスブックやツイッターの普及で、友人や知人のプライベートを簡単に知ることができるようになった。それが幸せそうな結婚式の「リア充」写真となれば、特に若い未婚女性には妙に気に掛かるという日もあるに違いない。
SNSにあげられた結婚式の写真を見てイライラしたり憂鬱になったりといったネガティブな気持ちになる「婚テロ」についてトレンド総研が尋ねたところ、20~30代の独身女性500人の27%が被害に遭ったことがあると答えたという。
30代恋人なしでは「自分には関わりがない」「正直どうでもいい」
結婚式の写真を見てどのように感じるか聞いたところ、1位は「素敵だと感じる」(55%)、2位は「羨ましい気持ちになる」(38%)と穏当なもの。しかし一方で「幸せをアピールされているように感じる」(20%)、「焦る」(14%)と答える人も少なくない。
自分も同じような幸せな結婚式を挙げたいという思いが高まるとともに、本当に自分は結婚できるのかという不安な気持ちも沸き起こるのだろう。年齢別に見ると「婚テロ」被害を訴えた人の割合は20代女性で32%となり、30代女性の22%を10ポイントも上回った。
特に恋人のいない20代中盤からのコメントには、複雑な感情が入り混じっている。
「幸せそうで素敵だなと思う反面、恋人もいない自分に焦りを感じる」(26歳)
「すごく素敵で羨ましいけど、自分には程遠いからイラっとするし見たくない」(25歳)
一方で30代恋人なしのコメントは、もっとドライなものだ。「自分には関わりがないので、見かけると正直どうでもいい気持ちになる」(32歳)、「友達のことと自分のことは全く別に考えているので、憂鬱な気分になることはない」(34歳)と達観している。
被害者も立場が変われば「加害者」になるのかも
この「婚テロ」について、ネットで話題にする人たちがいた。このような刺激を受けるのが嫌でSNSを利用していないという人や、「婚テロ」の攻撃を受けた20代の姉が「すでに嫉妬でわめいたり怒り狂ってる時があって困る」と明かす男性も。
結婚式で落ち込んでいたら「年賀状の子供の近況見たら憤死するんじゃねえの」という指摘も。「婚テロ」を批判する人でも、いざ自分が結婚したら立場を変えて「幸せのお裾分け」などといって写真をバラまく「加害者」になるのでは、と冷ややかに見る人もいた。
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