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スーパーGT富士:佐々木大樹「クルマが暴れても優勝目指して無我夢中で走った」

2015年08月10日 00:20  AUTOSPORT web

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優勝会見に臨んだD'station ADVAN GT-Rの佐々木大樹とミハエル・クルム
スーパーGT第4戦富士の決勝でGT500クラス優勝を果たしたD'station ADVAN GT-Rの佐々木大樹とミハエル・クルムが、決勝の戦いを振り返った。

●GT500クラス優勝:D'station ADVAN GT-R
佐々木大樹
「ファーストスティントでは暑い中、クルム選手が頑張ってくれたことで5位でバトンを受けました。自分は優勝までは意識してませんでしたが、まずは3位をターゲットにして、最大限プッシュしていました。3位に上がってからはトップとの差もそれほどなかったので『これは行けるぞ』と思い、クルマが暴れても無我夢中でなんとか抑えつけながら走りました。今回の優勝は、ヨコハマタイヤ、ニッサン、チームが一丸となって得た優勝だと思うので、本当に良かったと思います」

「(クルム選手の復帰は)僕としてはお父さんが帰ってきたという感覚なので(笑)、安心感があって、最後までプッシュすることができました。見守ってくれているなと思うとすごく心強かったです。1位に立った段階で感極まってきて、チェッカーを受けた時は涙が出てきて大泣きして、帰ってきたときは泣き止んでいたのですが、クルム選手に会ったらまた泣いてしまいました(苦笑)」

「優勝することができたので、チャンピオン争いにも食い込んで行きたいですが、まずは1戦1戦を大事にしていきたいですね。これまでの3戦はトラブルや不運が続くレースでしたが、今回の優勝で悪い流れを断ち切れたと思います。この調子でポイントも獲得していき、最終戦のもてぎではチャンピオン争いができるようにしていきたいです」

ミハエル・クルム
「チームとしては2010年から優勝がないということなんだけど、僕が最後にスーパーGTで優勝したのは2004年の十勝戦なんだ。その時は大樹が10歳だったってことにビックリしたよ(笑)。(自分にとって)スーパーGTでの優勝は11年ぶりということになるね。KONDO RACINGでは3年間戦ってきているけど、このチームで勝ちたいという気持ちがすごく強かった。これまでもチャンスは何度かあったけど、小さなトラブルなどで勝てなかったんだ。勝つためには運も必要かと思うけど、僕たちとしては3年間貯めこんだ運を使うことができたと思う」

「(次戦の)鈴鹿1000kmは、個人的には好きなレースなんだけど、チームとしてはあまりツイていないレースだから、頑張って少しでもポイントを獲りたいね。逆にSUGOやもてぎは合っているはずだから、そこでまた勝つチャンスが来るかもしれないね。今年はSUGOかもてぎでもう1度優勝するつもりで戦いたい」