8月に入り、2016年卒の大手企業の選考が解禁された。それと同時に、早くも2017年卒を対象としたインターンシップも始まっている。
経産省や環境省などの中央官庁のほか、ソニーや富士通、NTTドコモや日産自動車、アマゾン、明治安田生命、三菱UFJモルガンスタンレー、タカラトミー、森永製菓などの有名企業は、すでに夏季インターンシップの受付を締め切っている。
「選考の一環」と答える企業が42.5%にのぼる
近年、インターンシップの存在感は急速に増している。毎日新聞によると、のべ6104社が今年6月1日時点で3大就活サイトに「インターンシップの募集情報」を掲載した。この数は前年比で3割も増えている。
位置づけも以前の「会社説明会」から変化している。アイデムの調査によると、インターンを「選考の一環」と捉える企業は2015年では42.5%にのぼり、前年から10ポイント近く増加している。
就活に積極的な学生は、企業に早くからアプローチしており、ツイッターには「やっとインターン決まった テンション上がる」と張り切る投稿が見られる。2ちゃんねるの2017年卒に関するスレッドでもこの話題が交わされているが、希望する企業のインターンの選考に漏れてしまい、早くも落ち込む学生も現れている。
「インターン全落ち、慰めてくれ」
「落ちすぎて辛い」
「だんだんESすら通らなくなってきた、もう就活怖すぎる」
秋冬分を募集する企業も。チャンスは十分残っている
しかし就活の後ろ倒しで秋や冬にもインターンシップを行う企業が増えており、チャンスは十分残されている。マイナビの調査では夏にインターンを開催した企業の56.8%が秋に、74.6%が冬にも開催したと回答している。
秋冬開催分を募集する企業には、全日空や住友生命、日本生命保険、りそなグループ、ファーストリテイリング、朝日新聞社、エイベックス、ベネッセなど大手有名企業の名前が並んでいる。
その一方で、ただでさえ就活の長期化が懸念されているのに、インターンシップでさらに早期化が進めば、大学生活の大半を占める長期戦となってしまう。ずっと不安を抱えたままになったり、途中で燃え尽きたりしないようペースを調整する必要があるだろう。
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