スーパGT第4戦は8日、富士スピードウェイで午前8時50分から公式予選が行われ、GT500クラスではZENT CERUMO RC Fがトップタイムをマークしレクサス勢が4位まで独占する結果となった。
第3戦のタイ開催から約1ヵ月ぶりの開催となる第4戦富士スピードウェイ。セッションが始まる5分前には、先日亡くなられた金子豊さん松本恵二さんの追悼の意味を込めて黙祷が行われた。
5月に行われた第2戦富士からGT-R勢が2勝を挙げているGT500クラス。今大会には3メーカ共に2基目となるニューエンジンを投入してきており、その中でもレクサス勢はエキゾースト周りにも変更を加え、トヨタのホームコースでの勝利に向け大きなアップデートを施してきた。
そんな中、公式練習はセッションスタートから40分間の中で2回の赤旗が提示される。ただ、GT500クラスの車両には大きなアクシデントもなくセッションは推移。この間、レクサス勢が4番手まで独占する結果となり、後ろにGT-R勢が3台続き、ホンダ勢は8番手が最上位というセッション序盤となった。
2回目の赤旗解除後にはMOTUL AUTECH GT-Rがトップタイムをマークするも、すぐにENEOS SUSTINA RC Fがトップを奪った。ただこの時点で、12番手までが1秒以内というかなりの接近戦で両クラスの混走が終わりGT300クラスの専有走行時間となった。
GT500クラスの専有走行に突入すると、PETRONAS TOM'S RC Fが自己ベストを更新してトップに浮上。しかし、そのタイムはすぐにZENT CERUMO RC Fを駆る立川によって塗り替えられた。立川はそれまでマークされていた1分29秒台を上回る1分28秒850をマークしトップに浮上。最終的にはこのアップデートが実を結び、レクサス勢が4位まで独占する好調な仕上がりをアピールした。
一方GT-R勢は、第3戦で優勝したS Road MOLA GT-Rが最終アタックで4番手に浮上しており、5番手にはMOTUL AUTECH GT-R、6番手にカルソニック IMPUL GT-Rと続き。ウエイトや燃料リストリクター径が絞られながらもレクサス勢に続く結果を残した。ホンダ勢ではドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GTの8番手が最上位となり、トップからは約1秒差というホンダ勢にとっては予選Q2進出も危ぶまれそうな厳しい公式練習となった。