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スーパーGT:第4戦富士の公式練習は2度の赤旗中断。GT300はLEON SLSがトップタイムを記録

2015年08月08日 12:00  AUTOSPORT web

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スーパーGT第4戦富士の公式練習で、GT300トップタイムを記録したLEON SLS
スーパーGT第4戦は8日、富士スピードウェイで公式練習が行われ、GT300クラスは黒澤治樹と蒲生尚弥がドライブするLEON SLSがトップタイムを記録した。また、上位10台をFIA-GT3勢が占める結果となったほか、セッションはマシンのクラッシュなどにより、2度の赤旗が掲示されている。

 第3戦タイから1ヵ月以上のインターバルを経て開催されたシリーズ第4戦。予選日朝に行われた公式練習は、気温27度、路面温度30度、湿度70%というコンディションでスタートした。

 公式練習は序盤から波乱含みの展開となった。セッション開始直後には、ARTA CR-Zのピットから白煙が上がるアクシデントが発生。幸い、火の手があがっている様子などはなく、マシンもコースインを果たしている。また、セッション開始20分が経過したところで、グリーンテック SLS AMG GTが300Rでコースオフし、ダンロップコーナー手前でストップ。こちらもマシンはすぐに動き出し、そのままピットへ向かっている。

 セッション開始30分が経過しようかというタイミングで、今度は180Rの立ち上がりからスロー走行していた千代勝正がステアリングを握るGAINER TANAX GT-Rがヘアピンの立ち上がりでストップ。マシン回収のためにFROが投入され、セッション1度目の赤旗が掲示された。

 赤旗掲示から約6分後、9時25分に走行は再開。しかし、再開5分後に、嵯峨宏紀のTOYOTA PRIUS apr GTとヨルグ・ミューラーのStudie BMW Z4が1コーナーで接触しクラッシュ。プリウスは左フロントタイヤをバーストしながらも自力でピットまで辿り着いたが、Z4は1コーナー先のランオフエリアでストップしてしまう。マシンとコース上に散乱したパーツ片を回収するために、セッション2度目の赤旗が掲示された。この時点でのトップタイムは、88号車マネパ ランボルギーニ GT3が記録した1分39秒016。2番手はクラッシュしたStudie BMW Z4が1分39秒160で続き、3番手にLEON SLSが1分39秒247がつけている。

 中断から約13分後、残り時間50分でセッションは再開され、各車続々とコースインしていく。ここでは、玉中哲二がドライブしていたマッハ車検 with いらこん 86c-westがプリウスコーナーでスピンしたほかは、大きなアクシデントはなく各車は順調に周回を重ねていったが、セッション序盤に記録された上位3台のタイムを上回るマシンは現れず、GT300クラス占有走行の時間帯を迎えた。

 10分間の占有走行でも、アクシデントはなかったものの、大きなタイムアップを果たすマシンも現れず、このままセッション終了かと思われた。しかし、セッション終了間際に3番手につけていた蒲生尚弥のLEON SLSが、自身のベストタイムを0.4秒上回る1分38秒865を記録し。ひとり1分38秒台に突入しトップに浮上した。2番手にランボルギーニが続き、3番手にはクラッシュしたStudie BMW Z4が続きセッションは終了した。

 この公式練習では、トップから14番手のB-MAX NDDP GT-Rまでが1秒以内に入る接戦となったほか、7番手のUPGARAGE BANDOH 86と9番手のシンティアム・アップル・ロータス以外はすべてFIA-GT3マシンが占める結果に。ただしGT-R勢はウエイトが重いマシンが多いためか、10番手にRUNUP Group&DOES GT-Rの1台のみが入る結果となっている。

 スーパーGT第4戦富士のノックアウト予選は、14時15分から開始される予定だ。