独アディダス、フィットネスアプリ「ランタスティック」買収

　独アディダスが、スマートフォン向けのフィットネスアプリを開発するオーストリアのランタスティック社を2億2,000万ユーロ（約300億円）で買収した。同社の世界累計アプリダウンロード数は1億3,000万を超えており、日本ではNTTドコモ社と共同開発した「Runtastic for docomo」が提供されている。

独アディダスが「ランタスティック」買収の画像を拡大

　ナイキに次ぐスポーツ用品世界2位のアディダスは、株式の50.1％を持つ独メディア大手アクセル・シュプリンガーなどからランタスティックの全株式を取得。フィットネスアプリ分野は米ナイキや米アンダーアーマーが先行しているが、今回の買収を通じてデジタル健康管理分野を強化する考えだ。
　2009年、ランタスティックは4人のオーストリア人大学生によって、ヨットレース計測用プログラムを開発するベンチャー企業として設立。その後は、スマホの全地球測位システム（GPS）機能と連動したジョギングなど20以上の健康管理サービスを展開する企業に成長している。