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被爆70年の企画展にアピチャッポン、B・ヴィオラ、奈良美智ら16作家

2015年08月06日 20:10  CINRA.NET

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『TODAY IS THE DAY:未来への提案』ポスタービジュアル
展覧会『TODAY IS THE DAY:未来への提案』が、9月27日まで広島・アートギャラリーミヤウチで開催されている。

広島、長崎への原子爆弾投下から今年で70年を迎えることを契機に開催される同展。世界初の被爆地となった広島を舞台に、社会とリンクしながら活動を行うアーティストの作品展示を通して、芸術が本質的に社会にもたらすことのできる未来のビジョンを提案することを目指すという。企画は平川典俊と元ホイットニー美術館館長のデヴィッド・ロスが担当している。

展示作品は、アーティスト本人が選定、提案した作品や新作、日本初公開の作品で構成。出展作家は、ヴィト・アコンチ、ダレン・アーモンド、伊藤隆介、ジョーン・ジョナス、アート・リンゼイ、奈良美智、小沢剛、ピピロッティ・リスト、田中和美、照屋勇賢、リュック・タイマンス、ジャン=リュック・ヴィルムート、ビル・ヴィオラ、ヘンク・フィシュ、アピチャッポン・ウィーラセタクン、ローレンス・ウィナーの16組となる。

ヴィト・アコンチは1971年に制作した作品をリメイクした新作映像を出品。ビル・ヴィオラは少女の姿を映す初期作品『Anthem(聖歌)』を発表するほか、アピチャッポン・ウィーラセタクンはタイのメコン川における中国企業のダム建設問題を背景にした写真作品、ローレンス・ウィナーは言葉を用いた懸垂幕の新作と、過去に日本で展示された作品のリメイク版を展示する。

なお、8月22日には1997年に『ドクメンタ』のディレクターを務め、現在はポンピドゥー・センター副館長のカトリーヌ・ダヴィッド、同展の企画者のひとりであるデヴィッド・ロスらを招いたシンポジウム『ヒロシマ マニフェスト』が広島・合人社ウェンディひと・まちプラザで開催される。参加方法などの詳細はオフィシャルサイトをチェックしよう。