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NGT48の前途は多難? 新潟の「冷淡」な県民性がアイドルとファンを拒む!

2015年08月06日 18:40  キャリコネニュース

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AKB48の姉妹ユニットとして本格的に活動を開始したNGT48。先月25日にオーディション合格者22名が発表された。

アイドルの情報に疎い僕も、さすがに地元新潟のローカルニュースでバンバン特集されるうちに、メンバーこそ把握できていないものの、ユニット名は覚えることができた。東京から新幹線で2時間かからないような位置にある新潟なので、これまでAKB48を応援してきたアイドルファンにとっても、なにかと足を運びやすい環境ではないかと思う。

ただ、個人的にはNGT48の前途には暗雲が立ち込めているような気がしてならない。杞憂で済めばいいんだけど、与太話と思って流し見てもらえれば幸いだ。(文:松本ミゾレ)

「よそ者」を受け入れない地元民、コンビニに行っただけで通報

僕は7年以上新潟に住んでいる。元々は九州出身なんだけど、なんとなく暮らしやすそうで引っ越してみた。新潟はお酒、お米、そして魚の美味しい地域だと知っていたが、それ以上に他所の地域の芝生が青く見えていたのかも知れない。

しかし、実際食べ物は美味しいんだけども、住んでみて分かったのは、新潟県民の排他的な性質だ。もちろん全員が全員そうという訳ではないが、違う地域から越してきた人間に対して、かなり冷たいというか、トゲのある物言いをする人が多い。

新潟はかなり広い県なので、当然全域がそうという訳でもない。でもこれまで、僕だけに回覧板が回されなかったり、近所の住民にゴミを勝手に回収されて文句を言われたり、野良猫を見ていただけで「あそこの男は猫に餌をやっている」と難癖をつけられるなどを体験した。

引越し当初の日中に、コンビニに行っただけで「見かけない不審者」として通報されたこともある。地方から新潟に引っ越してきた知人数名もまた、同じような目に遭っているという。先日も、買い物中にこんな会話が耳に入った。

「NGTのせいで、オタクがいっぱい新潟に来るね」
「いやだねぇ、観光でお金落としてくれるならまだマシだけど」

万事こんな感じというわけではないし、中には物凄くいい人もいるんだけど、県外から来たよそ者に対してこういうことを平気で言う人も多いっちゃ多いのだ。NGT48も彼らからすれば余所者を連れてくる存在なので、ローカル掲示板なんかを見ると思いっきり敵視されている。

ご当地アイドルNegiccoの力も強すぎる!

僕がNGT48の行く先が暗いと感じる理由はもう1つある。しっかりと地元に愛されるご当地アイドルNegicco(ねぎっこ)の存在だ。

Negiccoは3人組のユニットで2003年から地道に新潟を拠点に活動を続けてきた。その努力が実って、今や新潟では知らない者はいないほどの人気と知名度を獲得している。

そうなると、言ってみればNGT48は、「おらが町のアイドル」であるNegiccoに対して、突然充実したプロモーションに専用の劇場をあつらえて勝負を挑んできた外敵とも言えるだろう。

NGT48にも新潟県出身者は多数在籍しているが、県民がこの2つのアイドルを天秤にかけた場合、Negiccoの方に傾くのは明らかだ。まずは地元の人気を獲得しなければ始まらないだろう。

熱いパフォーマンスで県民の凍てついた心を溶かせ

ただ、そもそもNGT48が誕生するきっかけは、昨年の冬。地方創生に携わる開発業者からの熱烈なオファーだったとされる。総合プロデューサーの秋元康氏の側からではないということだ。

となると、オファーを打診した側は、相当気合いを入れてNGT48を盛り上げようとするだろう。だが現状、新潟県民の多くは「新潟にAKBの姉妹グループなんてあっても……」と冷ややかな目線を送っている。無理もない。オファーから発足まで1年も要していないのに、あっという間に劇場が用意され、メンバーが決定し、活動が本格化したのだから。

まずは新潟の人々の、凍てついた気持ちを一撃で溶かすだけの熱量のあるパフォーマンスをすることと、そのパフォーマンスを1人でも多くの県民に見てもらうことが大事なのは言うまでもない。

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