経団連に加盟する大手企業の選考が8月1日に解禁され、早くも内定ラッシュが起きている模様だ。ネットには就活生から喜びの声が多数挙がっている。
8月1日と2日が土日だったため、ツイッターでは週が開けた8月3日から内定報告が相次いだ。これまでも中小企業やベンチャーの選考は行われていたが、やはり大多数の学生は大手を第一志望としているらしく、喜びもひとしおのようだ。
「なんかその場で内定貰いました笑 やったー大手やー安定やー!」
「第一志望内定だぁぁあああ!!いいいやっほおおお!!大手!!大手!!こんにちは自動車業界!!よろしくなああああ!!」
ここで正解なのかと「内定ブルー」になる学生も
経団連加盟企業が就活のスタート時期を後ろ倒ししたといっても、正式内定の解禁時期は10月のままで変わっていない。8月に出るのは正確には「内々定」となるが、実質的に内定ということのようだ。複数の企業から内定をもらう「就活強者」もいた。
「これで内定2つだわ。一応もう一社だけ受けるつもり」
「お兄ちゃんが大手いくつも内定もらってて意味わからん。すげー。」
第一志望の大手から内定が出たことで、滑り止め企業の内定を辞退する学生も。「こんな俺に内定をくれた1社目に内定辞退をするのが申し訳なさすぎる」と悩みつつ電話したという学生は、「相手(採用担当)が女性だから可哀相になってきた」とツイートしている。
また、「内定もらったらもらったで、ここで本当に正解なのかって思い始めてる」と悩む投稿も。早くも内定ブルーになっている人もいるようだ。
内定まで行かずとも、選考が佳境に達している学生は多い。「明日大手3つも面接受ける。 10日まで内定出す企業ばっかで体力使う」という投稿もあった。企業としてはやはり解禁後速攻で選考を進めて、学生を囲い込んでおきたいのだろう。学生も頑張りどころだ。
大手でダメなら中堅中小企業の「再募集」に期待
内定が出たり選考が進んでいたりする人はいいが、辛いのは一向に先が見えない苦戦中の「無内定就活生」たちだ。友人が次々と内定を得ていくことに危機感を持つツイートも多数寄せられていた。
「周囲が超大手企業から内定もらい始めてて焦りますよ~」
「同期に会うのが怖い みんな大手の内定複数持ってそう」
「そろそろ無内定なのは僕だけになってきた感じかな??」
もっとも正式に選考が解禁されてから、まだ1週間も経っていない。今後は大手企業に人材を取られたことで、再募集をかける中堅・中小企業も出てくるだろう。
人材コンサルタントで千葉商科大学専任講師の常見陽平氏も8月5日、ツイッターで「まあ、内定が出る日は、同じ会社でも人によって違うからね(本当に)決まっていない人も、焦らずいこうぜ」と呼びかけていた。
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