イヌでもウサギでもない、不思議な生き物が主人公で、ほのぼのとしたタッチの人気絵本シリーズ「リサとガスパール」。パリ生まれの洗練されたイラストが好きな女子も多いはず。日本語版の絵本が登場して15周年の節目を祝う展覧会が、銀座で開催されるとか。
2015年8月5日(水)から24日(月)まで、松屋銀座8階のイベントスクエアで開催される「日本語版刊行15周年 リサとガスパール展」では、約150点の原画を展示。これまでの展覧会では新作が中心だったけれど、今回は代表作や未公開の作品も多く、「リサとガスパール」シリーズの集大成とも言えるようなラインナップなのだとか。
「ポスターの画像にもなっている『リサとガスパール@TOKYO STATION』は、展覧会のために描き下ろした新作原画です。こちらは、実際に東京駅を見たことのないゲオルグさんが、写真などの資料を参考にイメージを膨らませて描いたそうです」と、広報担当者さん。
そもそもこの絵本シリーズは、絵を画家のゲオルグ・ハレンスレーベンさんが描き、妻のアン・グットマンさんが文章を担当するという、夫婦合作の作品。
「リサ」のモデルとなったのは、ゲオルグさんからアンさんへのクリスマスプレゼントの「赤い手帳」に描かれていたイラスト。そこから「リサとガスパール」という主人公が生まれたのだとか。今回は実物の「赤い手帳」も日本で初公開され、さらに、パリ在住の夫妻の姿とアトリエの最新映像なども見ることができるそう。
「パリへ撮影に行ったスタッフによると、温かいエピソードを物語るように、おふたりとも穏やかで素敵なご夫婦だったそうですよ」(同)
グッズコーナーには展覧会限定のオリジナルグッズを含む、約300アイテムが集結。特に、「展覧会限定ぬいぐるみ」(オリジナル巾着袋付4860円)は300セットのみの限定販売なので、欲しい人はお早めに。また、ゲオルグさんの描き下ろし原画も販売予定。
3人の子どもを持つ夫婦の愛情が、絵本から伝わってくるような心温まる展覧会。絵本のイラストと一緒に、作家のエピソードも楽しんで。
画像 上:本展のための新作原画「リサとガスパール@TOKYO STATION」
中:「赤い手帳」(C)読売新聞社
(C) 2015 Anne Gutman & Georg Hallensleben / Hachette Livre