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大手百貨店の7月売上、セール本番突入もプロパー品伸長で前年超え

2015年08月04日 09:41  Fashionsnap.com

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伊勢丹新宿本店での夏のクリアランスセール初日の様子 Image by: Fashionsnap.com
百貨店大手5社で発表した2015年7月度の売り上げ速報値が、全社で前年実績を上回った。セール期間中でも盛夏のプロパー商品(正価品)が大きく伸長し、全体の売上を押し上げる好材料になったようだ。

大手百貨店7月売上はプロパー品伸長の画像を拡大

 今夏は各社でシーズナルセールの本格展開時期を7月上旬~中旬に後ろ倒したが、セール前の売上減少の対策としてプロパー商品のラインナップを強化。セール開催期間中もプロパー商品を打ち出すブランドが増え、各社とも衣料品や雑貨の売上が伸びた。売上高は髙島屋(単体13店舗)が前年比7.1%増、大丸松坂屋が同6.8%増、阪急阪神が同5.2%増、2012年夏から継続して7月中旬に短期集中型でシーズナルセールを実施している三越伊勢丹が同5.1%増、そごう・西武(24店舗)が同4.9%増で推移。2015年7月度は中国株の不安定な状態が危険視されたが、ラグジュアリーブランドや宝飾品、化粧品の売上は大きく伸長しており、インバウンド需要は現在のところ好調を維持しているという。