2016年にF1デビューを果たすハースF1のボス、ジーン・ハースが、何人かのドライバー候補に言及した。しかし、他のチームの状況を待って決める予定であり、最終決定には程遠い状態であるという。
アメリカを拠点とするハースは2016年の参戦に向けてフェラーリとエンジン供給およびテクニカルパートナーシップの契約を結び、シャシーに関してはダラーラとの契約において製作を進めている。
ポルトガルのハース・オートモーティブのファクトリー落成式において、ハースは現在フェラーリのリザーブドライバーを務めるエステバン・グティエレスとジャン-エリック・ベルニュが候補であることを認めた。
「興味あるドライバーのリストは作ってある。その中のふたりは、フェラーリのリザーブドライバーだ。彼らには(ハースに加入する)可能性がある」とハースが述べたとCrash.netが伝えた。
一方、ハースにとって第一希望はニコ・ヒュルケンベルグであるとの報道もなされている。これについて聞かれたハースは次のように答えた。
「彼は他のチームのドライバーだ。つまり彼を獲得する可能性は彼の現在のチームにおける状況に左右される」
ハースはMotorsport.comに対し、ヒュルケンベルグは評価が高く、多数のチームが関心を示しているに違いないとして、新チームである自分たちが獲得するのは不可能かもしれないと示唆した。
「彼は非常にいい仕事をしている。たくさんのチームが彼に関心を持っているようだ」
「彼の獲得に動くかどうかは正直言って分からない。彼が何を望み、何を期待しているかが問題だ。ドライバーは新しいチームと働くことにはかなり躊躇するものだ」
ハースはF1である程度経験を積んだドライバーを起用する方針であることを改めて確認し、既存チームのドライバーの契約状況がはっきりしてから決定すると述べた。
「今F1で走っているドライバー全員に関心がある。もし契約できる可能性があるならだが」
「今後2、3カ月で各チームのラインナップにたくさんの動きがあるだろう。我々のプロジェクトに関心を持ってくれるドライバーを見極めたい」
アメリカ人ドライバーのアレクサンダー・ロッシもハースのドライバー候補のひとりであると考えられている。ロッシは2012年から2014年にかけてケータハムとマルシャで金曜フリープラクティスに出場、今年はレーシング・エンジニアリングからGP2に参戦、第6ラウンド終了時点でランキング3位に位置している。