7月3日(金)に放送された5分帯番組「金夜。安部礼司~平均的サラリーマンの異常な日常~」(テレビ東京)が、短い時間ながら気になる内容を放送していた。
番組自体は今風の若手社員と、いかにもサラリーマン風の先輩社員が会話しているだけのアニメ。この回はメールやLINEについて登場人物の考え方の違いをデフォルメして紹介していて、番組が独自に調査した「メールでの欠勤連絡、アリですか?」と題したアンケート結果が引用されていた。(文:松本ミゾレ)
アンケートでも84.2%が「メールでの連絡はナシ」
僕は個人的には体調不良を理由に欠勤する場合、一応電話で連絡したいと考えている。まあフリーランスなのでそもそも欠勤の概念がないけど、メールだと相手に一方的に要求だけ伝えてしまい、相手方の都合を考慮していないような気がするからだ。
それに文字を入力するよりも、口頭で伝えた方が絶対に早く用件が伝わる。漠然と社会人の常識として「欠勤するなら電話で伝えろ。メールでの連絡は失礼だ」というような風潮もあるように思う。
実際アンケート結果でも、メールでの欠勤連絡を「アリ」とした人は15.8%にとどまり、「ナシ」は84.2%で圧倒的多数。その差は歴然だ。全体的にはまだまだ欠勤連絡は電話ですべきという声が多数を占めている。
このアンケートでは回答者が任意にコメントを残すこともでき、様々な意見が寄せられていた。たとえば「アリ派」の意見には、このようなものが見受けられた。
「今は社内でLINEを使ってやり取りをしているし、時代の流れを汲み取るならアリと思う。40代以上の人はいつまでも昔に囚われすぎ」
「会社がメールやLINEでの連絡を推奨している」
「アリ。通勤時に電車に乗っていたら電話に出られないので」
ちなみにウチの編集長も「休みはどっちにしろ一方的な要求」だし、わざわざ電話をさせると「具合が悪い小芝居を部下に強制させることになるから」という理由でメールにしていると言っていた。まあ、そういう考えもあるかもしれない。
「メールもLINEも普及していない職場」があるらしい
次に僕自身も賛同し、大多数を占めた「ナシ派」の声も紹介していきたい。
「田舎な上にメールもLINEも普及していない職場なので使いたくても使えない」
「メールやLINEはいつ読まれるか分からないので、一応電話で連絡します」
「メールやLINEでの欠勤連絡は無断欠勤扱いにしている。社会は甘くない」
また「そもそも電話で連絡しない社会人は非常識だ」という声も多かった。だけど、メールで連絡してるのに無断欠勤扱いとは、なんというか「社会をなめるな!」と高圧的な態度で部下に接している気がして前時代的な気がする。
番組の終盤では「10年後に同じアンケートをとったら、もっとアリナシの割合は変わるのかも」とする台詞があったけど、どうなるだろうか。
ツールがどんなに普及しても、それを十分活用しないまま不要と考えて受け入れない層はいつだっているもの。そもそも10年なんてあっという間に過ぎてしまう。
なかば思考停止的な思い込みで「欠勤するなら電話しろ」と要求する人と、それに従ううちに「常識」と思い込む人は今後もいなくなることはないように思うのだが、皆さんはどう思われるだろうか。
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