オフィス用品通販を行うカウネットが行ったアンケートによると、職場で来客に飲み物を提供していると答えた人は86%。使う食器で最も多かったのは「陶器」(75.5%)で、グラス(57.6%)、「インサートカップ」(22.6%)、「紙コップ」(16.1%)という結果になった。
飲み物を提供する側として、紙コップを使うことが「お客様へのおもてなしとしてどのように感じますか?」と質問したところ、「問題ない」と答えた人が46.8%、「問題ある」と答えた人が53.2%と、ほぼ半々に分かれた。
一方、飲み物の提供を受ける側として、紙コップによる提供をどう感じるか聞いたところ、69.3%の人が「問題ない」と答えた。提供する側は気にする人が少なくないが、提供される側の7割は気にしないということだ。
「使い捨てで、衛生的だから」とメリット評価する人も
回答者からは問題ない理由として「その企業のルールだと思うので」というもののほか、
「使い捨てで、衛生的だから」
という飲む側にとってのメリットを指摘する人もいた。その他、飲み物を出すこと自体が「おもてなし」であり、器は気にしない人が多いようだ。
Yahoo!知恵袋にも、2011年に「お客様にお茶など出すとき紙コップは失礼でしょうか」という質問があった。この時点では紙コップはやめるべきという回答の方が多い。
「本来は陶器のものでお出ししてください。特に理由があるのでしたら別ですが、会社の印象が悪くなります」
「かつては、女子社員の負担の軽減のために紙コップなどが人気を呼んだ時期もありましたが、エコが意識されている今、時流にもそぐわないのではとも感じます」
ただしある回答者によれば、外資系の日本IBMを訪問した際には、要人以外には無料で飲める「自動販売機の紙コップのお茶」が出され、超効率経営で知られるサイゼリアを訪問した際には要人との打ち合わせにもかかわらず「水一杯出てきませんでした」ということだ。
大手渉外法律事務所に訪問した人の話によると、各会議室には小さな冷蔵庫が備え付けられており、訪問者には小型のペットボトルがそのまま配られるという。かつてOLは「お茶汲み3年」と言われたそうだが、そろそろ意識が変わってもよいころではないか。
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