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建築家・村野藤吾の展覧会、約80点の模型から全体像を俯瞰

2015年08月03日 13:20  CINRA.NET

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『村野建築模型の森』縮尺:200分の1 素材:紙 制作・所蔵:京都工芸繊維大学木村・松隈研究室 撮影:市川靖史
『村野藤吾の建築―模型が語る豊饒な世界』展が、9月13日まで東京・目黒の目黒区美術館で開催されている。

1891年に生まれた村野藤吾は、大阪を拠点に活動した建築家。戦前は建築家の渡辺節のもとで、日本興業銀行旧本店などの設計を担当、戦後は代表作のひとつである日生劇場の設計や、旧赤坂離宮である迎賓館本館の改修など数多くの建築を手掛けた。1967年に『文化勲章』を受章。国宝である迎賓館をはじめ、宇部市渡辺翁記念会館、世界平和記念聖堂が国の重要文化財に指定されている。

同展は、村野建築の全体像を模型を通して俯瞰する展覧会。日生劇場が入居する日本生命日比谷ビル、読売会館といった東京に所在する建築物の模型約10点、世界平和記念聖堂、尼崎市庁舎といった東京以外に所在する建築物の模型約70点を含む100分の1、200分の1のスケールで制作された約80点の建築模型に加え、建築設計図、写真が展示される。