2016年のF1カレンダーが21戦に拡大されることに関し、ドライバーたちがそれぞれの見解を述べた。問題ないという意見に対し、妻帯者にとっては家族と過ごす時間が減るのは厳しいという声もあった。
7月にFIAが発表した来季F1暫定カレンダーには史上最多の21戦が掲載されていた。一方、シーズン期間は4月から11月の8カ月に短縮されたため、2週連続開催が7回、夏休みも短くなり、かなりのハードスケジュールになる。
レース数増加についてどう思うか、F1ドライバーにとって「これ以上は無理」という限界はあるか、という質問に対し、ロマン・グロージャンは「限界? 離婚しそうになったらそれが限界だね!」と答えた。グロージャンは2012年に結婚、ふたりの子供をもうけている。
フェリペ・ナッセは「確かにレースにかなりの時間を奪われる。ドライバーを含め誰もがF1以外にも生活があるんだ」と認めた。
22歳のナッセが「ただ僕は若いから彼(グロージャン)とは状況が違う。どんなに多くても決められた数だけレースに出るよ」と言うと、グロージャンは「(F1上層部は)年寄りのドライバーを追い出そうとしてるんだろう。特に子持ちのドライバーをね!」と述べた。
ニコ・ヒュルケンベルグは「僕は問題ない。仕事だからね。決められたレースに出るだけだ」、セルジオ・ペレスは「すでに19戦もあるんだから、あと2戦増えても大して変わらないと思う」と、レース数増加は問題ないという声は多い。
今年F1とフォーミュラ・ルノー3.5を掛け持ちしているロベルト・メリは、「僕は今年F1で19戦、ワールドシリーズで9戦走るんだ。だから来年21戦となると、今年より減ることになる。フェリペ(ナッセ)と同じ。僕は結婚してないから問題ないよ」と答えた。